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解体新書。今度はPSPじゃ~(その3)

新春実質一発目の記事は昨年の続きでPSPの解体記事を。
今回はサブ基板とスピーカあたりを中心に見ていきたいと思いますが、その前に第2回解体記事のコメントでwindy_pzさんからUMDドライブに関する気になるコメントを頂きました。
私はピックアップの駆動側が金属ボールネジ+金属軸受なのに対し、その反対側の摺動部が樹脂っぽいのが気になります。




PSのソニータイマー部分がこの樹脂の磨耗だとか。既にコメントには回答していますが、この部分はやはり樹脂製でした。そしてこの部分だけ写真を撮り直してみましたが、元々新品だった(処理不良品だから一度も動作させていない)PSPであるにも関わらず、私が分解や写真撮影のために数回ピックアップ部を手で移動させただけで樹脂にキズがついていることに気が付きました(写真の白く見える部分がそのキズです)。
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ただキズはついたものの磨耗している感じではありませんし、樹脂を触った感じは非常に硬いのですが、ゲームのように頻繁にUMDドライブが動作しているような環境で使用し続けた場合、この樹脂がどの程度磨耗するのか気になるところ。数年後にUMDの読み出し不良とかが多発しないことを願うばかりです。

あともう一点UMDのフライングディスク問題について触れると、windy_pzさんがその原因と思われるUMDを押さえる爪の形状についてこちらで記事を書かれています。さらに私としては下の写真の(UMDを開ける方向へ押し出す役目をしている)バネにも言及しておきたいと思いますが、このバネは非常に力が強く、UMDドライブが閉まっている状態ではかなりの力で開く方向へ力が加わっています。
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大量の部品が使われる量産時では部品の特性がある程度ばらついてしまいますが、「通常よりも力の強いバネ」+「通常よりもUMDを押さえる爪の形状が甘いフタ」という組み合わせが発生したPSPでフライングディスク問題が発生しているのかも知れませんね。個人的にはこのバネはもっと弱いバネでよかったんじゃないかと思ってます。

さて続いてはサブ基板です。PSPには第2回に掲載したメイン基板以外に、もうひとつ基板が入っています。場所は十字キーの下側部分にあたるところ。載っているのはメモリカードスロットと無線モジュール、そしてイヤホンジャック。解体新書。今度はPSPじゃ~(その3)_b0020549_14364995.jpg解体新書。今度はPSPじゃ~(その3)_b0020549_14372127.jpg
取り立ててこの基板についてコメントがあるワケでもないですが、まぁスッキリまとまっているな、という感じ。PSPの右側にはバッテリがあり、左側にはメモリカードスロットや無線モジュールを配置することで重量バランスをうまくとっていることがうかがえます。
解体新書。今度はPSPじゃ~(その3)_b0020549_14511743.jpgそして最後ですがスピーカを。PSPのサウンドはヘッドフォンをすれば非常に綺麗ですが、スピーカでは物足りないと感じていましたが、原因はこのスピーカの小ささか。NDSのスピーカと比較するとその大きさが良く分かります(スピーカ比較はAdvさんからのご要望でもありましたね)。
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あと蛇足ですが、私が分解したPSPは2004年11月に製造されたもののようです。
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10月に製造されたものもあるようですので、外側だけ先に作っておいたのでなければ発売までに1ヶ月以上も量産期間があったことになります。それで20万台しか作れなかったというのは少し考え難いので、
1.ある特定の部品(可能性が高いのはUMDドライブ用のLSI)の生産だけが遅れて実際の組み立て作業に入るのが非常に遅くなった。
2.品薄感をあおるために製造はしているが出荷台数をワザと制限した。
のどちらかの要因があったのでしょう。

さて、3回にも渡ったPSP解体記事ですが、最後の最後に分解した後の部品すべての写真を掲載してお別れです。最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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by nintendods | 2005-01-04 15:08 | HARD
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