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NDS v.s. PSPの勝負が決する時

ネタが無いので例によって勝手な推測記事でお茶を濁すことに(汗

先日ロイターにPSPの生産能力増強の記事が出ました(ここ)。そしてその後フジサンケイビジネスアイにより詳しい内容が掲載されました(ここ)。
同(SCE)社長は今後の月産能力の引き上げについて、今年4月から微増の100万台とし、その後早期に200万台へ増産する方針を示した。年末商戦に向けた10月以降の最盛期には、月産能力を300万台に増強する計画。
記事を読んだ時は本当に月産300万台なんて作るつもりがあるのかな?程度にしか考えてませんでしたが、この記事に内容を良く考えてみるとひとつのシナリオが見えてきました。
PSPの昨年12月末までの出荷台数は51万台と発表されてます。そして3月末までに300万台の出荷を予定しています。先日(1/20)の段階で80万台出荷されたということも推測の助けになりますが、PSPの現在の月産処理能力は60万台程度であり、今後この能力を80~90万台程度にまで引き上げることで3月末の300万台達成を目指すものと思われます。12月の出荷台数を見る限りは月産40万台程度の能力しか無さそうでしたが、急ピッチで能力を増強しているようです。この辺り、さすがは天下のソニーといったところでしょうか。
上記に引用した記事によると、その後4月以降は最初100万台/月、早期に(例えば6月ぐらいからでしょうか)200万台/月、10月から300万台/月と上げていくようです。これらをすべて順調に達成したとすると、今年の12月末で約2,200万台のPSPが出荷される計画になります。
この2,000万台を超える数字ですが、私の推測が正しければNDSの今年末の出荷台数予測から導いたのではないか思います。NDSは12月を見る限りは月産130万台程度のようです。このまま130万台/月を維持したとすると、昨年出荷した280万台と合わせて今年12月末には合計1,840万台になります。欧州発売も控えているので任天堂も生産能力をアップしたと仮定し、例えば1月から月産150万台になれば合計2,080万台です。このように、NDSも順調に出荷されれば今年末には2,000万台出荷の大台に乗るワケですね。

さてここからが問題です。(全世界で)2,000万台出荷されたとしてその内日本に振り分けられる台数が何台かですが、まあ普通に考えれば500~700万台ってとこでしょうか。GBAの時のようにほぼ一社独占状態ならこれぐらいの台数は売れるかも知れませんが、NDSもPSPも500万台以上を出荷した時に、果たして日本において一年間に1,000万人もの携帯ゲーム機需要があるのかどうか。私の予測は「No」です。
結果としてどちらかのゲーム機は供給がダブつくか、もしくは生産能力を落とすことになるでしょう。NDSもPSPも6~8月頃に世界合計1,000万台出荷の大台を超えると思いますが、その辺りがひとつの節目でしょうか。売れない側のハードはこの辺りまでで供給過剰になりそうです。キラーソフトが出てこないと結構長期戦になるのではないかと思ってましたが、両社のハード供給能力が高ければ意外と夏までに需給バランスが崩れて片方が脱落してくる可能性も出てきましたね。

例によってグダグダと書きましたが、私の近辺を見る限りはPSPの需給バランスは既に崩れてきているようにも見えます(多少の色メガネは入ってるかも知れませんが)。市場に流通するようになったのに、今までのように即完売になっていない。この状況が私の近辺に限定されたもの、もしくは一時的なものなのかどうかは1~2月のPSP販売台数が教えてくれそうです。

1/27追記:
忍さんのサイトにてNDSとPSPの週間販売台数が出てますね。それによるとNDSが4.7万台に対してPSPが6.6万台。私が思った以上にPSPが売れてました。ってことでやっぱり多少色メガネが入ってたのかな?と反省。まだまだ需要はあるのかも知れませんね。今回の結果を見る限りは逆にNDSの落ち込みが気になるところであります。
by nintendods | 2005-01-26 16:28 | STUDY
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