もうすぐE3ですね。って一般の方はE3を知らない人も多いかも知れませんので一応説明しておくと、メリケンで年に一度開かれる世界最大のエンターテイメントショーです。昨年のE3ではNDSやPSPが初めて一般人にお披露目された場所であります。日本ではTGS(東京ゲームショー)が有名ですが、規模にしてもそのお祭り度合いにしてもE3が数段勝ってます。
今年のE3では次世代据え置き機(Xbox360/マイクロソフト、PS3(?)/ SCE、Revolution/任天堂)が出展される見込みです。Revolutionは微妙ですが。ひょっとすると映像出展のみかも知れません。 ボチボチ次世代機のスペックが明らかになってきましたが、正直私の心を刺激する程のインパクトはありませんでした。Revolutionの本体サイズがDVDソフト3本分程度になるってのは少しインパクトありましたけど、それも、その体積でどの程度の機能が搭載されているのかによりますからね。 今回はゲーム機に求められるものについて、私の個人的な意見を書いておきたいと思います。 まずは、ゲーム機は誰に対してメリットが必要か。これは主に下の3者だと思います。 1.エンドユーザ 2.ゲームソフト開発会社 3.ゲームハード開発会社 ではそれぞれについて、どういうメリットが必要か。またはどういったことが求められるか。 まずは「1.エンドユーザ」 1-A.このゲーム機本体が安いこと 1-B.このゲーム機のソフトが安いこと 1-C.このゲーム機で面白い遊びが楽しめること 1-D.このゲーム機のソフトについて周りの人と会話できること 1-E.このゲーム機でたくさんのソフトが遊べること 1-F.ゲーム以外の付加価値があること(DVDプレイヤーとか) この中には、今後の期待値みたいなものも含まれます。例えば「1-C」は「今後面白い遊びができそうだ」と思ってくれるかどうかが重要だったりします。また「1-D」は少し分かりにくい表現ですが、ゲーム機の普及台数が多いこと、ゲームの話題がし易いハードであること(マニアック路線じゃ無い、など)、みたいなことを意味しています。 次に「2.ゲームソフト開発会社」 2-A.このゲーム機のソフト開発費が安いこと 2-B.このゲーム機で面白いソフトが作れること 2-C.このゲーム機で出荷したソフトが沢山売れること 最後に「3.ゲームハード開発会社」 3-A.このゲーム機の原価が安いこと 3-B.このゲーム機が沢山売れること これらをまとめると、 ●ハードやソフトの値段が安くできること ●楽しい遊びが出来ること ●ハードが沢山普及すること 辺りに収束するのかな。 ハードを安くするには主要なLSIを1チップ化するとか汎用品を使うとか部品点数を減らすとかですね。特にメモリ容量の増大はコストへのインパクトが大きいのでいかにメモリを少なくして性能をかせぐかが重要です。でも逆に言っちゃうとメモリ容量の差で性能が決まっちゃう面もあるんですけどね。またメモリ容量が少ないとゲーム開発が難しくなって「2-A」が満たせないことになっちゃいますので、その辺りのバランス取りが難しいところ。ソフトを安くする方法は、開発期間の短縮、ロイヤリティの撤廃やメディアの原価が安いかどうかなんかが効いてきます。今一番問題になっているのが開発期間ですかね。ひとつゲームを作るのに数十人で一年以上の開発期間がかかるような現行機では、実験的な新しい試みのソフトは中々作れないですよね。 次に楽しい遊びが出来ること、ですが、これは一概に述べるのは難しいですね。これまでのゲーム機は主に「3Dグラフィックス性能の進歩」によってこの課題をクリアしてきましたが、そろそろ限界にきたような気がします。私が次世代据え置きゲーム機のスペックを聞いてもドキドキしないのはその辺りが原因かも。NDSはタッチパネルという新しいデバイスによってこの部分をクリアしましたが、据え置きゲーム機ではグラフィックス以外の新しい要素はあるでしょうか?特にRevolutionは、その部分がキーポイントになりそうです。 最後のハードの普及台数については、とても大事なことなんですけど結果論になるので何とも言えないですよね。普及させるための努力(体験会開催、試遊台設置、CM投下)によってある程度は操作できますが、あくまで前提としてエンドユーザやソフト開発会社に受け入れられるものであるという土台があってこそです。 さて、今後のゲーム機ですが、私はゲームソフトの値段が劇的に安くなるハードを用意しないと市場規模がどんどん小さくなっていくのではないかと思っています。例えば大作ゲームでも4,000円以下、そうでないゲームなら2,000円程度にはなってもらいたいと思ってます。 ゲーム以外の娯楽を見回してみると、本が500~1,500円ぐらい、映画が1,500~2,000円ぐらい、CDでも2,500~3,500円といったところで、ゲームが5,000~7,000円と高額なのが少し異様に思えます。これだけ世の中に娯楽が増えてきて、しかもゲーム自体にそれほど新鮮味が無くなってきた現在、このまま他の娯楽よりも高い値段を付け続けるワケにはいかないのではないでしょうか。そのためにはどうすべきか?についてはまた今度書いてみたいと思います(決して劇的に安くするネタを持ってるワケではありません。単に自分でまとめたことを覚書として残しておきたいだけ)。
by nintendods
| 2005-05-16 14:58
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