ソフトの値段(続:ゲーム機に求められるもの)

E3でRevolutionの発表がありましたね。細かいスペックは出ませんでしたが、ファミコン、スーファミ、ニンテンドー64のソフトをダウンロード(以下DLと略)販売すると発表しました。。。
(知らない人はここいら辺りを見て頂戴)

や、やられた。前回「ソフトの値段を下げるにはどうしたらいいかはまた今度」と書きましたが、その提言の柱は「DL販売やDLサービス」とするつもりでした。すっかり新鮮味が無くなってしまいましたが、今書かないと永遠に書く機会が無くなりそうなので無理矢理DLを中心にしてまとめます。

さて「ソフトを安くする方法」ですが、大きく分けて2種類のアプローチがあると思います。ひとつは「ソフトのコストを安くする」アプローチで、当然コストが下がれば売る値段も下げられますね。そしてもうひとつの方法は、「より多くの人にソフトを買ってもらう」アプローチです。たくさん売れば儲けも大きくなるってのも当たり前と言えば当たり前です。これらの2つのアプローチを両方実行に移すことで、ソフトの値段を下げられないかなぁと考えた次第。

それではそれぞれのアプローチについて細かく見て行きましょう。まずは「ソフトのコストを安くする」方法ですが、そもそもソフトのコストは何で決まるのでしょうか?詳しく知っているワケでは無いので、かなり大まかに、そして、「固定費」と「変動費」に分けて書いてみましょう。
●固定費:ソフト開発費(人件費、開発ツール導入費用など)、宣伝費など
●変動費:ロイヤリティ代、パッケージ代、流通費用など
「固定費」ってのはソフトの売れ行きに関係なく発生する費用で、「変動費」ってのは固定費以外のソフト1本売る毎にかかってくる費用のことです。実際には上記よりももっと沢山の項目があると思いますし、また上記のように単純でも無い(例えばロイヤリティの一部は固定費になる場合もあるかも)と思いますが、その辺りは素人ゆえご勘弁を。
で、実際にソフトの売価を下げるには、「固定費」も「変動費」も下げないといけないんですけど、イメージ的には、固定費を下げると損益分岐点(ソフト何本売れたら会社として利益が出るかというボーダーライン)が下がり、変動費を下げると儲かった時のリターンが大きくなるという感じで思って頂ければと思います(あくまでイメージ的に)。
ですから「たくさんの人がソフトを買ってくれる」という見込みがある場合、固定費は多少多くなっても変動費を下げた方がいいですよね。売れる見込みのある大作ソフトなんかがCM(固定費)をバンバン打つのも「損して得を取れ」ってことだと考えると納得いきます。
今回はもうひとつのアプローチとして「たくさんソフトを買ってもらう」ということを実践することが前提ですので、やはり変動費を減らすことを考えないといけませんね。ロイヤリティ代はハードメーカが握ってますので難しいとして、その他のパッケージ代や流通費用を安上がりにするにはどうしたらいいでしょうか。。。そう、DL販売です。つまりDL販売によって多少固定費(サーバ設置費用とか)がかかってもパッケージ代や流通費用といった変動費を減らすことで利益を得るという案を考えていたのでした。
(もちろん流通業者さんの仕事が無くなってしまうのも考え物ですし、DL環境の無いユーザを切り捨てるというのも問題ですので、当面は全てをDL販売にするのでは無く、パッケージ販売とDL販売を平行して行う必要があるかも知れません。)

次に、「より多くの人にソフトを買ってもらう」方法についてですが、これもDL環境のインフラを使うというのはどうでしょうか。例えばゲーム機は常時ON状態にしておいてもらい、誰もネットを使って無い時にでも勝手に体験版をゲーム機にDLしちゃいます。ユーザはその体験版をやってみて購入を決めます。こうすると、「一部の大作」以外はどんなゲームがあるのかさえ知らないライトユーザにも、無名の良作ソフトを触れてもらう機会が増えるんじゃないかなぁと思います。もちろん何でもかんでもDLされちゃうとユーザがタイトルだけ見て体験してくれない可能性も出てくるので、あらかじめユーザの嗜好をチェックしておいて、その嗜好にあった体験版だけを送り込むといったフィルターは必要でしょうけど。
あと、DL販売にすることでライトユーザ層が持つ「ゲーム屋さんに行く」という敷居が取り除かれることにも期待したいですね。ゲーム屋に行くのがイヤでアマゾンで買っちゃうような人がDL販売に好意的に反応してくれるといいんですけどね。

ほら、DLを前提にすると「ソフトを安く」「たくさんの人に買ってもらう」という2つの方法が一気に解決しましたよね。って多少強引にこじつけた部分がありますけど(汗)。実際には固定費もかなり減らさないとソフト1本2,000円なんて遠い話ですし、ソフトをたくさん買ってもらう取り組みも全然足りません。まだまだ案としては未熟ですが、しかし少しは希望のある未来が見えた気がしませんか? 私は次世代据え置きゲーム機でRevolutionに全く期待していなかったのですが、少し期待してみたくなってきました。なんだかんだ言って、今一番ネットワーク(特に無線ネットワーク)に熱心なのが任天堂ですね。つい2~3年前からすると別の企業みたい。ネットワークをキーワードにして任天堂が今後どのように変化していくのか、これは見ものですよ。
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by nintendods | 2005-05-18 14:07 | STUDY
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