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解体新書(GBライト)

解体新書(GBライト)_b0020549_22322737.jpg何ヶ月ぶりかしら?解体新書のお時間です。今回は任天堂系携帯ゲーム機で唯一残っていたGBライトを分解します。

GBライトってのはGBポケットの約2年後に出た機種で、GBと完全互換を持っています。あとで分解写真を見てもらえれば分かりますけど、CPUはGBポケットと同じもの。大きな違いはバックライトが付いたってことです。まぁあとはGBポケットの単4電池から単3電池に戻ったってことぐらいですかね。単4電池はコストパフォーマンスが悪いので、単3の方が使い勝手が良いですね。



解体新書(GBライト)_b0020549_22345982.jpg上の写真は少し暗い場所でバックライトをONした時、そして右側の写真はバックライトOFF時の写真です。暗い時の画面の見易さは一目瞭然ですね。
しかししかしGBライトはあまり日の目を見ることなく消えていきます。それは何故か。原因は任天堂自身にあります。GBライト発売後の僅か6ヵ月後にGBカラーを出したため、みんなGBライトを買わずにGBカラーを買ってしまったのです。この辺りの経緯はあまり詳しくありませんが、ほぼ同時期にネオジオポケットやワンダースワンが発売されたことを考えると、PSPの発売に合わせてNDSを出したように、他社の携帯ゲーム機にGBカラーをぶつけてきたのかも知れません。そんなワケでGBライトは悲劇のハードになってしまいました。
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前置きが長くなりました。それではバラしてみましょう。まずは基板から。解体新書(GBライト)_b0020549_22534932.jpg基板写真を見れば分かりますが、ほとんどGBポケットの基板と同じ部品が載っています。CPUも「CPU MGB」と刻印されている通り、GBポケットと全く同じCPUを使っているようです。基板を眺めてみて少し違うのが下の警告文が書かれていること。ちょっとビビりますね。まぁ電池を抜いた状態で分解しているので分解中に感電することはないと思いますが、正しく接続しなおして元に戻さないとハードを壊してしまう可能性があります。
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そして基板に取り付けられたナゾの部品。解体新書(GBライト)_b0020549_230072.jpg結構大きいです。私はバックライトへ供給する高電圧を発生させている部品ではないかとニラんでいますが、果たしてどうでしょうか?今だったら1/10以下の大きさの部品で作れそうですが、この当時の技術ではこれが精一杯だったのかも知れません。そして最後に肝心の液晶部分を。ここはGBポケットからかなり変わっています。通常のCPUから来る液晶信号のフレキ配線(茶色)以外に青色の部品が見えると思います。これがバックライトユニット。液晶の後ろ側にピッタリと貼り付いていました。剥がして貴重なGBライトを壊したくなかったので残念ながらこれ以上の分解は中止。GBライトって中古でもあんまり売ってないんですよねぇ。動かなくなるとコレクションが欠けるのでこれ以上はご勘弁を(^^;
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by nintendods | 2005-07-10 23:10 | HARD
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