NDS v.s. PSPで一年を振り返る(Part4)

今回はもう少しソフト売上げの話に踏み込んでみたいと思います。
昨年12月まで(ソフト売上げは月曜日→日曜日で区切りなので、厳密には12/25まで)の累計ソフト売上げ記録です。まずは全体的な傾向から。
1.ソフト売上げ本数:
 ●NDS:約1,300万本(任天堂:約940万本、他:約360万本)
 ●PSP:約480万本(SCE:130万本、他:約350万本)
2.ソフト売上げ金額(本数×定価)
 ●NDS:約590億円(任天堂:410億円、他:約180億円)
 ●PSP:約230億円(SCE:65億円、他:約165億円)
一目瞭然。NDSはソフト売上げにおいてはPSPに圧勝してますが、それは結局任天堂(ポケモン含む)とSCEの差によるものです。3rd Partyの売上げ本数や金額はあまり変わりません。NDSとしてはハードが倍近く売れているのに3rd Partyの売上げが伸びてないのが気になるところですが、やはり任天堂というメーカが強すぎて3rd Partyの影が薄いのが原因でしょうかね。ただハードの台数差が今後も広がっていけば、次第に3rd Partyのソフト売上げの差も広がっていくとは思います。
ひとつNDSにとっての明るい話題といえば、まもなくバンダイの「たまごっちのプチプチおみせっち」がミリオンを達成しそうだということでしょうか(ファミ通によると2006/1/22までに累計95万本達成)。実は、任天堂ハードで3rd Party製ソフトがミリオンを出すのは久々のことです(私の知る限り。もし間違ってたらご指摘ください)。N64、GCだけでなく、あれだけハードが売れたGBAでも(意外にも)3rd Partyのミリオンは出ていません。3rd Party製ミリオンを探して時代をさかのぼっていくと、GBA発売直前の2001年3月にスクエア(当時)から発売されたGBソフト「ドラクエモンスターズ2」まで戻ってしまいました。実に5年近くの期間遠ざかっていた記録をNDSとたまごっちが到達しようとしています。ハードが順調に売れ、またユーザ層が広がっていけば、今後も3rd Party製ミリオンが出てくることも期待できるのではないかと思います。

少し話が逸れてしまいました。今回は各社がどれぐらいの売上げを上げているかについてもう少し詳しく見るんでした。以下はNDSとPSPに限定した(売上げ本数×定価)で計算した売上げ金額順位です。
●NDS
 1位:任天堂:約410億円
 2位:バンダイ:約60億円
 3位:コナミ:約20億円
 4位:トミー:約17億円
 5位:セガ:約17億円
 6位:スクエニ:約13億円
 7位:カプコン:約9億円
 8位:マーベラス:約8億円
 9位:ナムコ:約8億円
 10位:スパイク:約4億円

●PSP
 1位:SCE:約65億円
 2位:ナムコ:約37億円
 3位:コナミ:約27億円
 4位:コーエー:約23億円
 5位:バンダイ:約19億円
 6位:カプコン:約18億円
 7位:セガ:約12億円
 8位:フロム・ソフトウェア:約7億円
 9位:EA:約5億円
 10位:ハドソン:約3億円
これを見てもらうと分かるように、任天堂を除くとNDSとPSPとどっこいどっこいといった感じ。それだけ任天堂が飛びぬけていると言えます。NDSでバンダイはかなり稼いでいますが、これは「たまごっち」によるところが大きいです。コナミはNDSでバカ売れしたソフトはありませんでしたが、どのソフトも堅調に売れている感じです。3本しか発売してないのに4位に食い込んだトミーや2本で6位のスクエニなどは、結構おいしい思いをしたかも知れません。
PSPに目を向けると、一応1位はSCEですが、25本ものソフトをリリースして65億円というのは少し期待はずれだったかも知れません。2位のナムコは「リッジレーサーズ」や「テイルズオブエターニア」が売れて、3位のコナミは「ウイイレ」が売れて数字を伸ばしてきました。
このリストを見ると、NDSとPSPに両方ソフトを出しているメーカの中では、バンダイはNDSで、ナムコはPSPで売上げを大きくあげているのが分かりますね。また今回の集計をしていて少し気になったメーカはタイトー。12/25までにNDS側に8本、PSP側に6本のソフトをリリースしていますが、NDSソフトの売上げは3.5億円程度、PSPソフトの売上げは2億円程度と思われます。他社と比べてもソフト1種類あたりの売上げ金額がかなり少なく、本当に大丈夫か?と思ってしまいます。まぁあまりお金を投資せずに作れるソフトでコツコツと儲けるスタンスなのかも知れませんが、かなり独自路線を突っ走ってる感じですね。

まとめになりますが、3rd Partyにとっては現状はNDSもPSPも市場規模はあまり変わらないので、当面は(出せる体力のあるメーカは)両方のハードにソフトを供給していくんでしょう。現状、2006年の各社のソフト発売リストもそれを物語ってます。しかし年末でハードの普及台数に大きく差がついたため、このバランスはこれから少し崩れてくるのではないかと思います。このバランスの変化が引き起こす開発パワーの差が現われ出すと思われる今年の夏以降、3rd Partyの動向に注意していきたいですね。
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by nintendods | 2006-02-05 01:23 | STUDY
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