ゲームとライトユーザ(後編)

前編でライトユーザの動向を語りました。あえてこういうことを書いたのは、今まさにライトユーザがゲームから離れようとしていると私が感じているから。今手を打たなければ再びゲーム業界は縮小の道を歩みます。どうすればライトユーザの心をがっちりとつかむことが出来るでしょうか? 私なりに考えてみたのは以下の5点です。

1.ゲーム機をいつも使ってもらう
2.ユーザに本当に合ったソフトを買ってもらう
3.個人の嗜好に合わせて変化するソフトの導入
4.ゲームソフトの価格を安くする
5.新しく核となるゲームジャンルの確立

以下、順に説明していきます。
「1」は、当然ながらゲーム機を使ってもらわないとゲームソフトを買ってもらえません。据え置きゲーム機ならば毎日電源を入れてもらえるかというところが勝負になります。Wiiで「お天気チャンネル」や「ニュースチャンネル」を導入したのはまさに毎日電源を入れてもらうための方策ですね。NintendoDSブログとしては携帯ゲーム機の事を語るべきだと思いますが、携帯ゲーム機の場合はライトユーザということを考えた場合、特に通勤、通学する人のカバンに入れてもらえるかが非常に重要になってくるかと思います。その意味で「nintendogs」などの「すれ違い通信」といった試みは非常に意欲的でした。今後、もう一歩進めた取り組みが出来ないものかと思います。例えばですが
●もっと簡単に通信対戦が出来るようにする。あえて対戦のモードにしていなくても近くで(対戦可能だというフラグを立てている)複数の人が同じゲームソフトを一人用で遊んでいれば、その人達に対戦を促すようなメッセージを出すといったことだけでもかなり違うんではないかと思います。もしくはDLプレイ可能なソフト(1本のソフトで複数の人が遊べるソフト)であれば、同じソフトで遊んでなくても近くの(対戦希望な)人にメッセージを送るのもいい。
●同じゲーム会社のソフトであれば違うソフトであっても共通に遊べるソフトなんかがあってもいいと思う。例えば任天堂のゲームソフトにはどれでも対戦用のテニスゲームが入っていて、「nintendogs」を挿している人が対戦するとプレイヤーは犬になるし、「おい森」を挿している人なら「たぬきち」になるとか。テニスゲームだとただ単にプレイヤーの見た目が変わるだけなのでそれほど面白くないけれども、対戦出来るのが「大乱闘スマッシュブラザーズ」みたいなソフトだったりするとワクワクしませんか? うぁ~、百人一首のキャラが出てきたよ、「時雨殿」で参戦かよ~! とかね。売れてないソフトのキャラが強かったりしたら、そのソフトの人気が急に出てきたりしてね。
通信対戦以外にも、携帯ゲーム機自身の付加価値を高めてプレイやんのように音楽プレイヤーになる機能が付いていたり、ワンセグチューナーが付いていてもいいでしょう(DSのワンセグアダプターはどうなったのかしらね)。電卓、スケジュール帳、辞書といった機能もあれば嬉しい。こうなるともうゲーム機ではないような気もしますが、DSはゲーム機といいつつそういった生活必需品的な扱いを受けてる面もあるので、もっとそっちの方向へ振ってもユーザが付いてきてくれるように思います。

「2」は、前編でも書いたことですが本当に合ったソフトを買ってもらうことが需要で、ユーザに合ったソフトを買ってもらうことでそのユーザの満足度が上がり、そして次もゲームを買ってもらえるということを意図しています。ライトユーザは自分から積極的に情報を得ようとはしませんから、ゲーム業界側から積極的に情報を発信して、かつ、その情報を受け取ってもらう必要があります。
●「nintendogs」の時に一部の駅ですが任天堂が「すれ違い」用に機器を設置しましたね。あれを一歩進めて、その機器の近くを通るだけでゲーム情報のようなものを携帯ゲーム機の中に送り込むようなことが出来れば、それだけでゲームソフトの情報発信が出来ますよね。近くを通り過ぎるだけなので、体験版とか送ってる時間は無いと思いますけどせめて文字情報だけでも送るとか。
●最近流行ですが、携帯であるサイトに登録すると色々な特典がもらえる代わりに携帯メールに定期的に情報配信する仕組みを取り入れる。特典としては任天堂ならクラニンポイントを毎月何ポイントか与えるとか、携帯用のゲームを無料でDL可能にするとか。
●今まで遊んだソフトの履歴やそれぞれのソフトの遊んだ時間なんかを残しておいて、それを元にその人のゲームの嗜好を判断。そしてそれを元にその人に最適なゲームソフトを薦める仕組みを入れる。
これらは本当は任天堂とかSCEとかひとつの会社単位じゃなくてゲーム業界としてやった方がいいんですが、それは現状難しいでしょうね。。。しかしライトユーザをつかんでおくためには実際問題この「2」が一番重要なんじゃないかと思います。

「3」の個人の嗜好に合わせて変化するというのは、簡単なところでは「Wiiスポーツ」がMiiというアバターを使ってプレイするといったものや、「ポケモン」でポケモンリーグに参戦する以外にもポケモンコンテストに挑戦したり最強のポケモンを作るためにせっせと卵をかえしたりドーピングしたりといった遊び要素をいくつも持っているもののことです。これは現在でも多くのソフトで多かれ少なかれやってます。が、もっと進めて、その人の個人情報を元にしたゲームとかその人のゲーム中での選択肢の傾向から最終目的自体が変化していくゲームソフトなんてのも面白いと思います。例えば
●その人の住んでいる地域に合わせてゲーム内容が変化するゲーム。京都に住んでいれば「京都タワー殺人事件」。東京に住んでいれば「東京タワー殺人事件」とか。別にタワーにこだわりませんがw
●RPGで、最初のいくつかのクエストを解く過程で選んだ選択肢を元に、最終目的が「悪の大魔王を倒す」「自分自身が世界征服者になる」「億万長者になる」といったように変化するゲーム。
といった感じ。なぜこういうソフトがライトユーザの心をつかめるかと言うと、ライトユーザはゲーム自身にそれほど興味が無いので、自分の身近なことや興味のあることを題材にした方が長続きすると思ったから。あまり良い例が見つからなかったのですが、もっと深く考えればもっと面白いゲームは出来ると思います。

「4」は前から言ってることですが(「3」も前から言ってますね)、なにせゲームソフトは価格が高い。中古に流れて新品が売れないのがまずいのならダウンロード販売にもっと活路を見出すべきだし、もしくは中古市場からバックマージンが入るような仕組みをゲーム業界全体で考えて導入すればいいと思う。ソフトの価格が3千円以下に抑えられるのならば、もっと多様なゲームが売れるし裾野も広がると思います。少し話題がそれますが、個人がゲームを作って配信するといった仕組みもXBOX360では始まってる(?)ようですが、非常に簡単な仕組みでソフトを作って無料、もしくは安価に配信できる仕組みがあれば、それもソフトの価格を下げて裾野を広げる試みの一環としては面白いと思う。「RPGツクール」といったようなソフトがありましが、ゲーム機自身にそういったツクール系のソフトをあらかじめ組み込んでおき、ユーザに開放すると面白いのではないかと思います。弱小ゲームメーカならそのツクールを使ってアイディア勝負のソフトを作って有料配信することも出来ますしね。この場合は粗悪なソフトも乱発されることになるので「2」の仕組みがもっと重要になりますが。

「5」はまだ考えがまとまってないのですが、「ジャンル」というひとつの大きな核になるようなものがユーザの安心材料になるのではないかと思った次第。「知育」といった大きなくくりではなく、「脳を鍛える」系のジャンルや、「知識を深める」系のジャンルといったようにもう少し細かく分類してライトユーザにも分かりやすく情報伝達出来れば、そのジャンルを頼りに次のソフトを購入出来るのではないかと。現在のゲームソフトのジャンル分けは各社が勝手に付けているので統一性が全くありません。ゲーム性から見たジャンル分け、難易度から見た分類、ボリュームから見た分類といった感じで複数の視点からそのゲームを客観的に分類してくれる機関があれば良いのですけどね。

これまで書いてきたことは、現在のDSやその他のゲーム機の機能では出来ないこともかなりあります。今後開発されるゲーム機は、ライトユーザをいかに掴んで離さないかも考慮した仕組みを取り入れていく必要があるように感じてます。。。

最後に:
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by nintendods | 2007-05-06 18:46 | SOFT
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