先生!PS3がエライことになってます(ソニー2006年度業績説明会より)

ソニー本社の意向という昨年12月のSCE社長交代劇。クタラギ氏が外れて平井氏が就任となったその時点で多少は予測していたものの、今回の業績説明会はこれまでのゲーム部門擁護から180度方向転換した内容になりました。今回も突っ込みどころ満載ですがまぁ要点だけ見ていきましょう。

●PS3出荷数の公表:
これまでゲーム機は生産出荷しか公表してこなかったソニーが今回初めて出荷数を公表しました。それによると生産出荷が550万台に対して出荷数が360万台。つまり190万台がSCEの在庫ということになります。分かりやすく説明するためにPS3 190万台を一箇所に集めると、
・190万台×5kg=9,500t・・・60kgの人間が約16万人分(@_@) 東京タワーの重さが4,000t らしいので、東京タワー換算だと2.3個分ぐらい。
・190万台×98mm=186km・・・一番薄い「高さ」方向にPS3を積み上げていくと東京タワーの560倍。成層圏を突き抜けて宇宙空間まで飛び出してしまいます。
・190万台×436mm×179mm×349mm=約5.2万立方m・・・PS3の外箱の体積を計算すると東京ドーム容積の約4%。こう見ると大したこと無いように思いますが、東京ドームのグラウンド部分にPS3の箱を敷き詰めるとすると、4mぐらいの高さになります orz
てな感じ。在庫のヤバさ加減が分かって頂けるでしょうか?

●損失として814億円計上:
PS3は「損を先取りw」して今期に814億円の損失を計上したそうです。つまり814億円÷190万台=一台あたり約4.3万円。内訳的には原価が8.3万円、評価額が4万円って感じとか? 2007年度も500~600億円程度の赤字を予想していて、1,100万台売るそうだから一台あたり5千円の赤字ってことになりますね。実際には計算はもう少し複雑で、在庫の190万台は評価額4万円で売価5.5万円とすると285億円の差益が出て、2007年度に作る1,100万台中900万台が売れるとして原価6.5万円、売価5.5万円と仮定すると900億円の赤。トータルでは900-285=615億円の赤字。こんな感じかしら? 海外は定価も違うしもっと複雑なんでしょうね。本当は。ざっくり平均売価5.5万円程度で売るとすればPS3の値下げはあっても5千円程度かなと思う。売価5万を切るのはいくつか仮定をして計算してみたけどちょっとムリっぽい感じがする。(計算の基準は基本的に60GB版で考えてます。)

●エレクトロニクスのセグメント間取引が大幅増:
この増加要因がPS3にあることはソニーが認めています。2005年度→2006年度で売上は2,300億円も増えている(1.6倍)。同時にエレクトロニクスの利益が20倍以上と異常な増え方をしています。推測でしかありませんがこれは、これまでクタラギ氏のいた頃は半導体チップを原価より安価でSCEに売ることでエレクロトニクス部門が泣いてゲーム部門に利益を増やしていたのを、今年度はエレクトロニクスが利益を取ったと見ることが出来ます。
これは何を意味しているのか。。。ソニーがもうゲーム部門を特別扱いしなくなったということだけは確かでしょう。来年度の決算がどうなることやら。SCEは退路が無くなりました。今年は乗り切れたとしてもあと1年程度で結果を出さなければ株主からの圧力をかわし続けることは出来ないでしょう。SCEは今年が勝負です。しかしその勝負はほぼ先が見えてしまっているように思えます。業績説明会と同じタイミングで週間売上がついに4桁になったという情報が飛び込んできました(ソース)。

SCEは平井氏をトップに据えて任天堂型のソフト重視路線に移行しようとしているように見えますが、少し手を打つのが遅かったような気がします。予想しておきましょう。今年度日本国内で売れるPS3の台数は100~170万台。大体130万台ぐらいがいいところではないでしょうか。全世界とは言え1,100万台売るのは至難の業です。果たして奇跡は起こるでしょうか。
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by nintendods | 2007-05-17 03:11 | NEWS
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