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NDS v.s. PSPで一年を振り返る(Part3)

えらく時間が空いて、今更2005年を振り返ってる場合じゃないかも知れませんが、書きかけだったので一応続きを。時間さえあれば、Part5ぐらいまで書きたいと思ってます。

今回のテーマは、NDSとPSPに参入しているソフトメーカの数です。
まずはNDS陣営、PSP陣営の両方に参入しているメーカから見ていきましょう。なお以下に記載の本数は、2005年12月末までに発売されたソフトの本数です。

●バンダイ(合計19本) NDSに9本、PSPに10本
●コナミ(合計16本) NDSに9本、PSPに7本
●タイトー(合計15本) NDSに9本、PSPに6本
●セガ(合計14本) NDSに9本、PSPに5本
●EA(合計14本) NDSに5本、PSPに9本
●ナムコ(合計13本) NDSに4本、PSPに9本
●コーエー(合計11本) NDSに1本、PSPに10本
●カプコン(合計10本) NDSに3本、PSPに7本
●マーベラス(合計9本) NDSに4本、PSPに5本
あと、ハドソン、アトラス、元気、ビベンティ、テクモ、と続きます。
本数だけ見ると、タイトー、セガあたりはややNDS寄り、EA、ナムコ、カプコンはややPSP寄りで、コーエーは極端にPSP寄りといった感じでしょうか。ただ、これらのメーカも2006年のソフト発売予定を見るとどちらか一方に肩入れするような感じではなく、当分は両機種にソフトを供給していく姿勢を見せています。

続いてNDSにだけソフトを供給しているメーカ
●任天堂(ポケモン含む) 29本
●D3パブリッシャー 5本
●サクセス 5本
●トミー 3本
●スターフィッシュ 3本
●インターチャネル 3本
●TDKコア 3本
以下、スパイク、スクエニ、サンライズインタラクティブ、MTO、・・・と続きます。任天堂(とポケモン)を除くと合計19社 39本のソフトが発売されました。

次にPSPにだけソフトを供給しているメーカ
●SCE 25本
●フロムソフトウェア 4本
●アイディアファクトリー 2本
●ナウプロダクション 2本
●ドラス 2本
以下、メトロ、毎日コミュニケーションズ、バンブレスト、日本一ソフトウェア、サイバーフロント、クロスノーツ、音楽館、アイドスと続きます。SCEを除くと、合計12社 18本のソフトが発売されました。

片方にしかソフトを供給していないメーカの数、ソフト数に関して言えば、かなり大きな差がついています。これは、NDSの開発機材が安く、またサポートが良いというウワサが本当であるということのひとつの裏付けになるのではないかと思います。両方のハードに定期的にソフトを供給できる大手は今後も両対応していくでしょうが、いわゆる弱小メーカはハード普及台数に差が出来たこともあり、今後は今まで以上にNDS側に集結してくるのではないかと予測します。
ただ、これらのメーカがNDSなら十分利益を出せるかといえば、それは別問題。次回はその辺りについてもう少し突っ込んだ記事を書いてみたいと思います。
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by nintendods | 2006-01-30 19:28 | STUDY

NDS v.s. PSPで一年を振り返る(Part2)

PART1からの続きです。まだ見てない人は先にPART1を見てね。

続いては発売されたソフトのジャンルを見ていきましょう。
勝手にジャンルを12種類に分類してNDSとPSPがそれぞれ何本ずつ販売されているかを調べてみました。ジャンル分けについては異論もあると思いますが、その辺はおさえておさえて。
●RPG:NDS・・・16本、PSP・・・18本
●シミュレーション:NDS・・・2本、PSP・・・17本
●アドベンチャー:NDS・・・15本、PSP・・・8本
○アクション:NDS・・・38本、PSP・・・15本
○シューティング:NDS・・・2本、PSP・・・8本
○レース:NDS・・・3本、PSP・・・9本
○スポーツ:NDS・・・6本、PSP・・・8本
○格闘:NDS・・・2本、PSP・・・5本
◆パズル:NDS・・・10本、PSP・・・11本
◆テーブル:NDS・・・10本、PSP・・・7本
◆教育・知能:NDS・・・7本、PSP・・・2本
◆パチンコ:NDS・・・2本、PSP・・・3本
◇その他:NDS・・・14本、PSP・・・11本

発売当初RPGの不足が懸念されていたNDSですが、一年を終わってみればPSPとほぼ同数のRPGが発売されました。ただ、シミュレーションに関しては大きな差がついたままとなっています。あとそれ以外に大きな差がついているのはアドベンチャーやアクション(NDSの方が多い)、シューティングやレース(PSPが多い)といったところ。このあたりは発売当初からの傾向がそのまま引き継がれている感じです。発売一年を経過しても同じということは、これは一過性のものではなくハードの特性から来る有利/不利に起因するものがあるのかも知れませんね。
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by nintendods | 2005-12-25 18:43 | STUDY

NDS v.s. PSPで一年を振り返る(Part1)

お久しぶりです。ごぶさたです。
たまにはNDS v.s. PSPでも書いてみたいと思います。まぁ国内に限ってしまえば、もう誰もNDSの勝利を疑う人は居ないと思いますが、まとめというか1年の総括というか、そんな感じで。ウチは基本的にファミ通ベースの指標を使ってますので、ファミ通で12月末までの結果が出る来年1月6日か13日頃までズルズルと書いていきます。

ちなみにひとつ注意事項。これから何回かに分けてかくこれらの記事では、ハード売上げに関してはファミ通の発表値そのものを使いますが、ソフト売上げに関しては公開されているTOP30の値だけでは31位以下に落ちた後の数値が反映されずに実態からかなりかけ離れてしまうので、独自に推測した値を使います。が、年末などは2万本ぐらい売れないとTOP30に入れないので、推測値も誤差が大きくなります。年末は最大2割、それ以外の期間は最大1割ぐらいの誤差を持ってしまうことをあらかじめご了承ください。なお、NDSもPSPも出来る限り公平に推測をしているつもりではあります。あと、ソフトの種類なんかについては「種別違いのソフト(ニンテンドッグスの3種類など)は別タイトルとみなす」「限定版は別ソフトとはみなさない」「廉価版も1タイトルとみなす」というスタンスで計算してます。ソフトジャンルなんかは結構個人的な思想が入ってますがその辺は気にするな~。

では続きをどうぞ。
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by nintendods | 2005-12-25 16:49 | STUDY

任天堂の戦略は世界イチィィィイイイ

まずは数字を(販売数はメディアクリエイト調べ)。
○GBmicro:
 発売日:2005/9/13
 価格:12,000円(税込み)
 初週発売数:約17万台

●白PSP:
 発売日:2005/9/15
 価格:バリュー26,040円(税込み)
 初週発売数:約4.8万台(PSP全体で約7万台)

○ファミコンミニ スーパーマリオブラザーズ(再販)[GBA]
 発売日:2005/9/13
 価格:2,000円(税込み)
 初週発売数:約18.7万本

●ウイイレ9 ユビキタスエヴォリューション[PSP]
 発売日:2005/9/15
 価格:5,229円(税込み)
 初週発売数:約10.7万本

白PSPは完全にミクロとマリオに食われましたね。NDSは低年齢層と女性を中心としたライトユーザ、そして年配層へとその購入層を広げてきましたが、対するSCE陣営もこの9月に照準を合わせて戦略を練ってきたハズです。それが白PSPの発売とソフトラインナップの充実でした。特にウイイレ9指には期待していたようですが、それも見事に伏兵であるGBmicroに話題をさらわれてしまいました。もちろん最近2万台そこらで低迷していたPSP本体の販売数が3倍近くに上がったりウイイレ9指にしても初週で10万本を超えたのはPSPソフトで初の快挙です(NDSソフトでも初週10万本超えは5本しかありません)。しかし9月攻勢で一気にNDSとの差を詰めたいと考えていた(であろう)SCE陣営としては納得の行かない結果ではないでしょうか。

PSPが裾野を広げたいと考えていた(であろう)女性層や30代以上の男性層。しかし女性層はあまり反応せず、男性層はミクロにかなりの数を取られてしまったのではないでしょうか。加えて(もともとターゲット層とは違うかも知れませんが)NDS用ソフトの「たまごっちのプチプチおみせっち」が15万本も売れたところを見ると、低年齢層も完全にNDSが押さえてしまったように思えます。新色発売も長期休暇も無いこの時期にNDSが7万台以上売れているのは、たまごっちと同時にハードを購入した低年齢層がかなり居たということではないでしょうか。もしくは敬老の日に合わせて脳トレと共に、か。

さて、最後にNDSがPSPにトドメを刺すべく今年の年末に持ってくる戦略は「WiFi」です。私は正直言って本体発売当初はIEEE802.11b対応のPSPの方がネット接続はどちらかというと有利かと思ってました。しかしPSPはブラウザ対応やゲームコンテンツのダウンロードなどの対応はありましたが、結果的にはかなりコアな層にしか訴えかけることができませんでした。それに対して任天堂は無料アクセスポイント設置、対戦相手を友人だけに制限する機能や任天堂ソフトのサーバ利用料を無料にするなどかなり間口を広げた戦略を打ち出しています。加えて人気の高い「どうぶつの森」と「マリオカート」を持ってくる用意周到さ。PSPの最後の砦である中~大学生あたりも取り込もうとしています。発表は10月上旬。もうあと2週間です。
先日ソニーのリストラが発表されましたが、ゲーム分野は重点項目になってました。しかしゲーム分野というのがPSPも含んでいるのか、それともPS3だけなのかは微妙なところ。私が見る限り、PSPはもはや打つ手無しです。私がソニー社長なら今年の年末に在庫を売りさばいてさっさと撤退しますが、果たしてソニーの戦略はどうでしょうか。
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by nintendods | 2005-09-23 23:48 | STUDY

NDS v.s. PSP発売ソフト考察

大体発売ソフトの予定が決まってる2005年8月発売までのソフトがどのメーカから発売されているのかや、3rd Partyはどれぐらい儲かってるのかについて考察。

まず2005年8月末までに発売が予定されているタイトル数は
 ●NDS:66本(内訳 任天堂:19本、3rd Party:47本)
 ●PSP:62本(内訳 SCE:14本、3rd Party:48本)
とほぼ互角。次に主要3rd Partyがどちらのハードに何本のソフトを出しているかですが、両ハードに合計5本以上リリースしているメーカを列挙すると、
 ●バンダイ NDS:5本、PSP:6本
 ●コナミ NDS:6本、PSP:4本
 ●ナムコ NDS:3本、PSP:5本
 ●タイトー NDS:4本 PSP:2本
 ●コーエー NDS:1本 PSP:5本
 ●セガ NDS:3本、PSP:2本
 ●マーベラス・インタラクティブ NDS:2本、PSP:3本
と、コーエーを除くと大体同じような本数を出しています。本数だけ見ると大手メーカのほとんどは特にどちらか一方に肩入れしていないことが分かります。それでは最後に、3rd Partyがどれぐらい儲けているかについて。これは3rd Partyがこれまでに売ったソフトの販売本数という形で見てみましょう。例によってソフト売上げ本数は私の脳内補間が入ったもので、2005/6/26までのデータです。
 ●NDS:ソフト総売上げ本数440万本
   (内訳 任天堂:330万本、3rd Party:110万本)
 ●PSP:ソフト総売上げ本数255万本
   (内訳 SCE:85万本、3rd Party:170万本)
これを見ると、NDSソフトの3/4は任天堂が売ってることが分かりますね。3rd PartyはPSPよりも売れてる本数が少ないことが分かります。まぁウワサではリッ○レーサーズや真・三○無双はSCEがお金を出したなんて言われてますが、それが本当だとすると実質的には純粋な3rd Party開発分は120万本程度になってNDSと同じになる訳ですが。

こうやって見てくると、現状のNDSとPSPの差は任天堂とSCEの差に他ならないことが見えてきます。ハードを牽引するだけのソフト開発能力を持った会社とそうでない会社。SCEはその弱みを突かれている格好です。元々SCEの戦略は、魅力的なハードを提供し、ハード販売台数でリードして3rd Partyを任天堂から引き離すことでしたが、スタートダッシュで失敗してしまったためにソフト開発能力で差をつけられてしまいました。結果論かも知れませんが、こう見るとスタートダッシュこそPSPが勝つための唯一のチャンスだったようにも思えます。NDSに発売日で先行され、価格で下回られた(まぁこれは仕方ありませんね)上に、発売当初十分な数を用意できなかった。今起こっていることの全ては昨年12月~今年1月に決まっていたことなのかも知れません。

任天堂サイドとしては、3rd Partyのソフトがもっと売れる仕組みを考えていくべきでしょう。自社パンフレットで3rd Partyのソフトを紹介したり、「ホットサマーキャンペーン」を企画するなど頑張ってはいますが、それでも今は全体の1/4しか3rd Party製ソフトが売れていないという現実。面白い3rd Party製ソフトには何かご褒美をあげるようなシステムを考えられないでしょうかね。面白いと感じたソフトには(昔SCEがやっていたように)任天堂が3rd PartyのCMを打つとか懸賞金を出すとかそんな感じで。またソフトの品質を上げるため、3rd Partyのソフト開発者向け無料講習会を開くとかもいいかも知れません。業界全体が潤うシステムを作っていかないと、業界全体がしぼんでしまいますからね。
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by nintendods | 2005-07-09 17:13 | STUDY

if...任天犬と教授がなかったら

2chによると米国ではNDSが苦戦しているそうですね。米国苦戦の原因として、米国では任天犬や教授が発売されていないことが挙げられていますが本当でしょうか? そこでもし任天犬と教授が発売されてなかったら、日本国内の状況はどうなっていたのかを検証してみました。
まずはソフトの販売本数から。
 任天犬&教授あり
 任天犬&教授なし(販売本数からこれら2本の販売数量を削除したもの)
いかに任天犬と教授がソフト販売本数にインパクトを与えているか分かりますね。これらのソフトが無かったらNDSとPSPは現在でもいい勝負をしていたことが分かります。逆に言うとPSPにもキラーソフトが2本ほど出れば逆転可能な範囲内にいるということか。。。

タイレシオについても6/19現在のNDSのタイレシオは1.87程度と思われますが(PSPは1.73ぐらい)、もし任天犬と教授がなければ、NDSのタイレシオはなんと1.59にまで下がってしまいます。実際には任天犬と教授が発売されてなければNDS本体の売れ行きにも影響していたでしょうからタイレシオもここまで下がっていないとは思いますが、それは即ちこの2本のソフトがNDS本体の販売台数押し上げにも貢献しているということですね。

教授はそのままでは難しいでしょうが、うまい具合にローカライズができるなら米国でも発売して欲しいものです。これらのソフトが米国ユーザの心をとらえるのかは正直良く分かりませんが、ゲームの幅を広げるという意味ではいいんじゃないでしょうか。

(なお、グラフのソフト販売数量には、私の脳内補間がかなり入っています。公正な気持ちでNDSもPSPも補間したつもりですが、毎週1割程度の誤差は出ている可能性がありますことをご了承下さい。特に12月末~2月始めの値にはかなりの誤差が含まれている可能性があります。)
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by nintendods | 2005-07-02 00:41 | STUDY

タイレシオ

ども。PCクラッシュで死亡状態のnintendodsです。
なんとか生き残ったデータでまたNDS v.s. PSPを語ってみたいと思います。例によってPSPには辛い数字です。

が、最初に言っておきます。今回取り上げる「タイレシオ(ソフト販売本数をハード販売台数で割ったもの)」は見方が非常に難しい数字です。基本的にはタイレシオが大きい方がたくさんソフトが売れているということで優秀なのですが、分母が「ハード販売台数」のため、ハードが売れないとタイレシオが上がったり、逆にハードが売れまくってる時は分母がどんどん大きくなっていくのでタイレシオが一時的に下がったりします。また他のハードとの比較においても、発売後どれぐらい時間が経っているかによって値は大きく異なりますし、またクリスマスシーズンなど季節要因がからんだり、ハードに後方互換性があるかどうかによっても値が異なります(互換性があると発売直後はあまりタイレシオが上がらないのが一般的)。

だから一概には比較できない、ということを念頭に置いた上で、このグラフをご覧下さい。これは私が記録しているNDSとPSPのソフト・ハード売上げ(ファミ通調べ)を元に毎週のタイレシオを計算したものです。ソフトはTOP30のデータしかありませんので、ランキング外のソフトの売上げは脳内補間された値が入っていますので正確な値ではありません(但しNDSもPSPも出来る限り公正な気持ちで補間したつもりではあります)。たぶん±0.1ぐらいはタイレシオに誤差があると思いますが、その辺りはご了承下さい。

さて、見るのが難しいタイレシオですが、私がここで提案したい見方は値そのもの(も大事ですけど)よりもタイレシオが上昇傾向か下降傾向か、そしてその時のハードの売れ行きはどうか?の2点を合わせて見ることです。先ほども書いたように、ハードが売れない時はソフトが少し売れただけでタイレシオが上がります。でもこの場合のタイレシオ上昇は、あまり喜ばしいことでは無い。喜ばしい状態とは、ハードが売れているのにタイレシオが上がっている状態です。つまりハードも売れてるし、それ以上にソフトも売れているという状態です。これは、新規ユーザも増えてるし、既存ユーザもソフトを買っている理想的な状態。グラフ中に円で印を付けましたが、NDSとPSPの12~1月(赤色と青色の円)とNDSの4月後半~5月始め(オレンジ色の円)が、この状態に相当します。
逆に悪い状態というのは、ハードが売れてないのにタイレシオが下がっている時です。これは、ハードが売れてないし、かつ、既存ユーザがソフトを買ってない状態を意味します。PSPは~3/6の週にテールズオブエターニアが出て少し活気が出た以降、この悪い状態に突入しています(緑色の円)。ハード売上げ台数が少しずつ落ちてきているのに、タイレシオも落ちてきている。これは、既存ユーザのほとんどが新しいソフトを買っていないことを意味します。NDSがハードの売れていない1月下旬~3月中旬の間もタイレシオが上がり続けたのとは好対照です。

そして(私の脳内補間を含む集計結果において)遂に~5/22の週になってNDSがPSPのタイレシオを逆転しました。今後の販売台数のシミュレーションをいくつかしましたが、どうあがいても当分はPSPのタイレシオが上昇するシナリオが描けませんでした。PSPにかなりインパクトのある隠し球ソフトが出ない限り、PSPの苦悩は続きそうです。
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by nintendods | 2005-06-05 22:09 | STUDY

裾野が広がり始めたNDS

「(前略)脳を鍛える大人のDSトレーニング」が初週4万本の売上を上げたそうな。この手のソフトでは異例の好成績であり、またこのソフトの購買層も普段ゲームをしない(であろう)大人が多いそうです。
また先日発売された「ニンテンドッグス」はご存知の通り大ヒット。購入者の40%程度が女性であり、また本体を同時購入した比率が高いことからみても、普段ゲームをしていない層が動いた模様です。
さらには、「ニンテンドッグス」と同じ日に発売された「NARUTO-最強忍者大集結3 for DS」も好調な売れ行きで、最終的には15万本以上売れるのではないかと思います。

「(略)脳鍛」は大人、「ニンテンドッグス」は女性、「NARUTO」は子供、と、確実にNDSユーザの裾野は広がってきていることが販売本数から分かります。(残念ながら中学生~大学生の特に男性ユーザに対してはあまり普及していないようにも感じますが、この辺りの層はPSPにいっちゃったんでしょうかね。)
今後のラインナップを見ても、「脳鍛」の次に買ってもらおうという意図がアリアリの「やわらかあたま塾」(これまた2,800円)が6/30に控えていますし、同じく6/30には早くもSIMPLEシリーズが登場します。公式サイト(ここ)を見ると、2,800円のワリにはDLプレイに対応していたり、チャットカードを使って特定の人だけにメッセージを送る仕組みがあったりと、結構凝っています。
また子供向け(と言い切ると怒られるかな?)ソフトとして遊戯王やロックマンエグゼなんかも7/21に発売が予定されており、夏休みに入った子供が購入することが期待できそうです。
そしてユーザ層が十分広がったところで年末にWiFi対応の「マリオカートDS」か「どうぶつの森DS」を出す、と。ネット対応ってのはユーザが少ないと面白くないので、年末まで待って出すというのは正解だと思います。

私はNDSを応援するサイトをやっていることもあり、どうしてもNDSに肩入れしてしまう傾向にはありますが、一連のユーザ獲得に向けた動きを見ているとどう見てもNDSに隙が見当たりません。未だにPSP本体も結構な売れ行きでNDSとPSPのユーザ数自体はまだまだ大きな差になっていませんけど(詳細は資料館の「★NDS売上記録」を見てね)、そのユーザの中身はここ1ヶ月ほどで大きく変化したように感じています。NDSはユーザ層の裾野が広がり、爆発的普及のための布石が出来たように感じます。それに対してPSPは、今年に入って10万本以上売れたソフトが1本(テイルズ・オブ・エターニア)だけという状態。E3でもPSPに関する目立ったトピックスは無く、今後のラインナップを見ても10万本以上売れそうなソフトが見当たりません(ひょっとするとアドベンチャープレイヤーは10万本以上行ったりする?)。

PSPはコアユーザにはある程度支持されているようには感じますが、偏った支持基盤を持つハードが成功しないことは歴史が証明しています。さらにはアダルトビデオのUMD販売。VHSやDVDが「エロ」需要を取り込んで拡大したのも確かですが、今まで「エロ」を取り込んだゲーム機が成功したことが無いのもまた事実。これは、VHSやDVDは「家族で購入」という形態を取るのに対し、ゲーム機は「個人が買う」という形態が多いことが、差になっているのかも知れません。つまり家族で買うVHSなどは、「お父さんはアダルトビデオが見たい、お母さんはドラマを録画したい、子供はアニメを録画したい」というように別々の思惑を持ちながら総意として「買う」という行為に及ぶのに対して、ゲーム機の場合は「子供が買いたい」という思惑に対して「親が反対する」という図式になっているからです。当然「エロ」を認めているゲーム機は親として買わせたくないですから、反対する動機がひとつ増えることになります。そういう意味では今後据え置きゲーム機が家庭内サーバのような機能を持つようになると、「家族の総意で購入」という形態に変化していくかも知れませんね。その時は「エロ」が切り札になったりするかも。
(ちょっと追記:PSPは携帯ゲーム機で今までの据え置きゲーム機と同じ理論が通用しないかも知れませんし、またエロ路線と言ってもゲームソフト自体でアダルトゲームを出したワケではありませんから、上記の内容はちょっと言い過ぎたかも知れません。でもゲーム機とエロに関する考察自体は結構気に入ったので文章はそのまま残します。)

話が少し逸れちゃいましたけど、言いたかったことは「NDSとPSPの携帯ゲーム機戦争は実質的に終わったかも」ということです。今は差が表面上に見えてきてませんが、今年の夏、もしくは年末に一気にNDSの普及台数が増えて終了。そんな予感がします。
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by nintendods | 2005-05-26 16:56 | STUDY

ソフトの値段(続:ゲーム機に求められるもの)

E3でRevolutionの発表がありましたね。細かいスペックは出ませんでしたが、ファミコン、スーファミ、ニンテンドー64のソフトをダウンロード(以下DLと略)販売すると発表しました。。。
(知らない人はここいら辺りを見て頂戴)

や、やられた。前回「ソフトの値段を下げるにはどうしたらいいかはまた今度」と書きましたが、その提言の柱は「DL販売やDLサービス」とするつもりでした。すっかり新鮮味が無くなってしまいましたが、今書かないと永遠に書く機会が無くなりそうなので無理矢理DLを中心にしてまとめます。

さて「ソフトを安くする方法」ですが、大きく分けて2種類のアプローチがあると思います。ひとつは「ソフトのコストを安くする」アプローチで、当然コストが下がれば売る値段も下げられますね。そしてもうひとつの方法は、「より多くの人にソフトを買ってもらう」アプローチです。たくさん売れば儲けも大きくなるってのも当たり前と言えば当たり前です。これらの2つのアプローチを両方実行に移すことで、ソフトの値段を下げられないかなぁと考えた次第。

それではそれぞれのアプローチについて細かく見て行きましょう。まずは「ソフトのコストを安くする」方法ですが、そもそもソフトのコストは何で決まるのでしょうか?詳しく知っているワケでは無いので、かなり大まかに、そして、「固定費」と「変動費」に分けて書いてみましょう。
●固定費:ソフト開発費(人件費、開発ツール導入費用など)、宣伝費など
●変動費:ロイヤリティ代、パッケージ代、流通費用など
「固定費」ってのはソフトの売れ行きに関係なく発生する費用で、「変動費」ってのは固定費以外のソフト1本売る毎にかかってくる費用のことです。実際には上記よりももっと沢山の項目があると思いますし、また上記のように単純でも無い(例えばロイヤリティの一部は固定費になる場合もあるかも)と思いますが、その辺りは素人ゆえご勘弁を。
で、実際にソフトの売価を下げるには、「固定費」も「変動費」も下げないといけないんですけど、イメージ的には、固定費を下げると損益分岐点(ソフト何本売れたら会社として利益が出るかというボーダーライン)が下がり、変動費を下げると儲かった時のリターンが大きくなるという感じで思って頂ければと思います(あくまでイメージ的に)。
ですから「たくさんの人がソフトを買ってくれる」という見込みがある場合、固定費は多少多くなっても変動費を下げた方がいいですよね。売れる見込みのある大作ソフトなんかがCM(固定費)をバンバン打つのも「損して得を取れ」ってことだと考えると納得いきます。
今回はもうひとつのアプローチとして「たくさんソフトを買ってもらう」ということを実践することが前提ですので、やはり変動費を減らすことを考えないといけませんね。ロイヤリティ代はハードメーカが握ってますので難しいとして、その他のパッケージ代や流通費用を安上がりにするにはどうしたらいいでしょうか。。。そう、DL販売です。つまりDL販売によって多少固定費(サーバ設置費用とか)がかかってもパッケージ代や流通費用といった変動費を減らすことで利益を得るという案を考えていたのでした。
(もちろん流通業者さんの仕事が無くなってしまうのも考え物ですし、DL環境の無いユーザを切り捨てるというのも問題ですので、当面は全てをDL販売にするのでは無く、パッケージ販売とDL販売を平行して行う必要があるかも知れません。)

次に、「より多くの人にソフトを買ってもらう」方法についてですが、これもDL環境のインフラを使うというのはどうでしょうか。例えばゲーム機は常時ON状態にしておいてもらい、誰もネットを使って無い時にでも勝手に体験版をゲーム機にDLしちゃいます。ユーザはその体験版をやってみて購入を決めます。こうすると、「一部の大作」以外はどんなゲームがあるのかさえ知らないライトユーザにも、無名の良作ソフトを触れてもらう機会が増えるんじゃないかなぁと思います。もちろん何でもかんでもDLされちゃうとユーザがタイトルだけ見て体験してくれない可能性も出てくるので、あらかじめユーザの嗜好をチェックしておいて、その嗜好にあった体験版だけを送り込むといったフィルターは必要でしょうけど。
あと、DL販売にすることでライトユーザ層が持つ「ゲーム屋さんに行く」という敷居が取り除かれることにも期待したいですね。ゲーム屋に行くのがイヤでアマゾンで買っちゃうような人がDL販売に好意的に反応してくれるといいんですけどね。

ほら、DLを前提にすると「ソフトを安く」「たくさんの人に買ってもらう」という2つの方法が一気に解決しましたよね。って多少強引にこじつけた部分がありますけど(汗)。実際には固定費もかなり減らさないとソフト1本2,000円なんて遠い話ですし、ソフトをたくさん買ってもらう取り組みも全然足りません。まだまだ案としては未熟ですが、しかし少しは希望のある未来が見えた気がしませんか? 私は次世代据え置きゲーム機でRevolutionに全く期待していなかったのですが、少し期待してみたくなってきました。なんだかんだ言って、今一番ネットワーク(特に無線ネットワーク)に熱心なのが任天堂ですね。つい2~3年前からすると別の企業みたい。ネットワークをキーワードにして任天堂が今後どのように変化していくのか、これは見ものですよ。
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by nintendods | 2005-05-18 14:07 | STUDY

ゲーム機に求められるもの

もうすぐE3ですね。って一般の方はE3を知らない人も多いかも知れませんので一応説明しておくと、メリケンで年に一度開かれる世界最大のエンターテイメントショーです。昨年のE3ではNDSやPSPが初めて一般人にお披露目された場所であります。日本ではTGS(東京ゲームショー)が有名ですが、規模にしてもそのお祭り度合いにしてもE3が数段勝ってます。
今年のE3では次世代据え置き機(Xbox360/マイクロソフト、PS3(?)/ SCE、Revolution/任天堂)が出展される見込みです。Revolutionは微妙ですが。ひょっとすると映像出展のみかも知れません。

ボチボチ次世代機のスペックが明らかになってきましたが、正直私の心を刺激する程のインパクトはありませんでした。Revolutionの本体サイズがDVDソフト3本分程度になるってのは少しインパクトありましたけど、それも、その体積でどの程度の機能が搭載されているのかによりますからね。
今回はゲーム機に求められるものについて、私の個人的な意見を書いておきたいと思います。

まずは、ゲーム機は誰に対してメリットが必要か。これは主に下の3者だと思います。
 1.エンドユーザ
 2.ゲームソフト開発会社
 3.ゲームハード開発会社
ではそれぞれについて、どういうメリットが必要か。またはどういったことが求められるか。
まずは「1.エンドユーザ」
 1-A.このゲーム機本体が安いこと
 1-B.このゲーム機のソフトが安いこと
 1-C.このゲーム機で面白い遊びが楽しめること
 1-D.このゲーム機のソフトについて周りの人と会話できること
 1-E.このゲーム機でたくさんのソフトが遊べること
 1-F.ゲーム以外の付加価値があること(DVDプレイヤーとか)
この中には、今後の期待値みたいなものも含まれます。例えば「1-C」は「今後面白い遊びができそうだ」と思ってくれるかどうかが重要だったりします。また「1-D」は少し分かりにくい表現ですが、ゲーム機の普及台数が多いこと、ゲームの話題がし易いハードであること(マニアック路線じゃ無い、など)、みたいなことを意味しています。
次に「2.ゲームソフト開発会社」
 2-A.このゲーム機のソフト開発費が安いこと
 2-B.このゲーム機で面白いソフトが作れること
 2-C.このゲーム機で出荷したソフトが沢山売れること
最後に「3.ゲームハード開発会社」
 3-A.このゲーム機の原価が安いこと
 3-B.このゲーム機が沢山売れること

これらをまとめると、
 ●ハードやソフトの値段が安くできること
 ●楽しい遊びが出来ること
 ●ハードが沢山普及すること
辺りに収束するのかな。
ハードを安くするには主要なLSIを1チップ化するとか汎用品を使うとか部品点数を減らすとかですね。特にメモリ容量の増大はコストへのインパクトが大きいのでいかにメモリを少なくして性能をかせぐかが重要です。でも逆に言っちゃうとメモリ容量の差で性能が決まっちゃう面もあるんですけどね。またメモリ容量が少ないとゲーム開発が難しくなって「2-A」が満たせないことになっちゃいますので、その辺りのバランス取りが難しいところ。ソフトを安くする方法は、開発期間の短縮、ロイヤリティの撤廃やメディアの原価が安いかどうかなんかが効いてきます。今一番問題になっているのが開発期間ですかね。ひとつゲームを作るのに数十人で一年以上の開発期間がかかるような現行機では、実験的な新しい試みのソフトは中々作れないですよね。
次に楽しい遊びが出来ること、ですが、これは一概に述べるのは難しいですね。これまでのゲーム機は主に「3Dグラフィックス性能の進歩」によってこの課題をクリアしてきましたが、そろそろ限界にきたような気がします。私が次世代据え置きゲーム機のスペックを聞いてもドキドキしないのはその辺りが原因かも。NDSはタッチパネルという新しいデバイスによってこの部分をクリアしましたが、据え置きゲーム機ではグラフィックス以外の新しい要素はあるでしょうか?特にRevolutionは、その部分がキーポイントになりそうです。
最後のハードの普及台数については、とても大事なことなんですけど結果論になるので何とも言えないですよね。普及させるための努力(体験会開催、試遊台設置、CM投下)によってある程度は操作できますが、あくまで前提としてエンドユーザやソフト開発会社に受け入れられるものであるという土台があってこそです。

さて、今後のゲーム機ですが、私はゲームソフトの値段が劇的に安くなるハードを用意しないと市場規模がどんどん小さくなっていくのではないかと思っています。例えば大作ゲームでも4,000円以下、そうでないゲームなら2,000円程度にはなってもらいたいと思ってます。
ゲーム以外の娯楽を見回してみると、本が500~1,500円ぐらい、映画が1,500~2,000円ぐらい、CDでも2,500~3,500円といったところで、ゲームが5,000~7,000円と高額なのが少し異様に思えます。これだけ世の中に娯楽が増えてきて、しかもゲーム自体にそれほど新鮮味が無くなってきた現在、このまま他の娯楽よりも高い値段を付け続けるワケにはいかないのではないでしょうか。そのためにはどうすべきか?についてはまた今度書いてみたいと思います(決して劇的に安くするネタを持ってるワケではありません。単に自分でまとめたことを覚書として残しておきたいだけ)。
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by nintendods | 2005-05-16 14:58 | STUDY