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久々にPSPについて毒を吐いてみる

ソニーの業績発表がありましたね(詳しい資料はこちらからどうぞ)。PSPは297万台(国内144万台、北米153万台)が"生産出荷"されたそうです。業績発表資料を読むと「PSPは順調」というような表現があり、各社ニュースでもそのように報道されていることが多いようですが、本当に順調でしょうか?残念ながら私は財務関連の資料を読むのはあまり得意ではありませんが、よ~く読むとPSPにからむ厳しい台所事情が見え隠れしているように感じます。

まずは、"生産出荷"という書き方と棚卸資産増加の関係について。"生産出荷"とは生産拠点から出荷された状態での集計だということですが、この場合、ひょっとすると「生産拠点からは出荷されているけどソニー社内からは出ていない(流通部門で止まってる)」なんてのもカウントされているんでしょうかね。さらに2004年12月末から2005年3月末の間にゲーム部門の棚卸資産が321億円分も増えているのが気になるところ。これって社外へ出荷できていないPSPを棚卸してるんじゃ?という疑惑が。
 321億円÷2.48万円(PSPバリューの税抜き単価)=129万台
まさか100万台規模で棚卸してるってことは無いでしょうね?

次に半導体部門の赤字について。半導体部門は2005年度にセグメント間取引(つまりソニーグループ内の取引)が大幅に増加しているにも関わらず1年間で342億円も営業利益が減少して赤字に転落。特に第4四半期だけで224億円の営業損失を出している点が、気になるところ。すべての赤字がPSP要因だと考えるとPSP1台につき約1万円分の赤字を半導体部門がかぶったことになるのでさすがにそれは考えにくいですが、かなりの赤字価格でPSP用半導体をゲーム部門に出荷しているのは間違いないでしょう。

さらにゲーム部門の営業利益が1年間で200億円以上も減っている点について。もちろんPS2の販売台数減少も影響していると思いますが、利益率が8.7%から5.9%に下がっており、明らかに収益構造が悪化しているのが分かります。今さらPS2の利益率を低下させてまで販売する意味は少なく、この利益率の低下の主要原因はPSP本体の利益率が非常に少ない(もしくは赤字販売である)ことにあるのでは無いでしょうか?

最後に、今年度のPSP販売台数予測について。ソニー自身が1,200万台と発表しました。つまり月産100万台。クタラギ氏の「今年末には月産300万台にまで引き上げる」という威勢のいい言葉とは裏腹に結局は月産100万台体制に落ち着いた模様です。北米販売がまだ立ち上がったところでありアジア地域と欧州での販売を控えている段階での月産100万台という数字は、携帯ゲーム機市場でPSPを寡占状態にまで持っていくという当初思い描いていた戦略を転換しNDSとの共存を模索する戦略に切り替えたと考えられます。今後ソニーにおけるPSPの位置付けがどのように変化していくのか注目です。

このようにざっと見ただけでもPSPがソニーの足を引っ張っているのではないかという疑惑が出てきます。販売価格と発売日をかなり無理したと感じてましたが、無理をしたワリには報われなかったような気がします。PSPは今後この状況から生還できるでしょうか? 少なくとも私は妙案を思いつきませんけどね。

以上、久々にPSPについて毒を吐いてみました。
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by nintendods | 2005-04-28 12:43 | STUDY

NDSソフトのジャンルについて

「ザ・アーブス」はアドベンチャーですよ、と前回の記事の内容でご指摘頂いた時に、そういやNDSってソフトのジャンル片寄ってるなぁと改めて思ったので記事にすることに。
最近はゲーム会社が勝手なジャンル付けをする(ジャンル「ACID」って何なのよねー)のと、最近のゲームソフトは明確なジャンル分けが難しいソフトが増えてきたのとで、「ジャンル分け」自体に多少の無理があることを前提に、NDSとPSPの3月末発売までのソフトを以下のジャンルで区分してみました。

●ロールプレイング ・・・ NDS:1、PSP:5
●シミュレーション ・・・ NDS:0、PSP:3
●アドベンチャー ・・・ NDS:4、PSP:0
○アクション ・・・ NDS:8、PSP:3
○シューティング ・・・ NDS:1、PSP:1
○レース ・・・ NDS:1、PSP:2
○スポーツ ・・・ NDS:2、PSP:1
○格闘 ・・・ NDS:0、PSP:2
◆パズル ・・・ NDS:5、PSP:5
◆テーブル ・・・ NDS:2、PSP:5
◇その他 ・・・ NDS:2、PSP:2

●や○など記号を変えたのは、近いカテゴリに位置するジャンルについてまとめる意味合いから。これを見て分かることは、NDSは日本人が好むジャンルであるロールプレイングのゲームがほとんど出ていないこと、逆にアドベンチャーやアクションが非常に多いことが分かると思います。まぁアクションと一口に言っても、ミニゲームのようなものも上記の分類ではアクションになるので、ちょっとニュアンスが違うかも知れませんけど。またPSPと比べてシミュレーションやテーブルゲームにも弱いことが分かります。
ジャンルが片寄る大きな原因は、やはりタッチパネルの存在が大きいと思われます。タッチパネルの使い方として、ひとつの方向性はそのタッチのスピードや正確性を求めるゲームがあります。これまで十字キーで遊んでいたものがタッチパネルになりアクションの自由度が高まったことが、NDSでアクションゲームが沢山出る理由でしょうね。またもうひとつの使い方として、謎解きがあります。絵の中にナゾを埋め込んでおき、そこをタッチすることでゲームを進める。これまでメニューによる選択方式といった限られた選択肢しか用意できなかったものが、タッチパネルを使うことで非常に謎解きの埋め込みがやりやすくなりました。まさにアドベンチャーゲームにもってこいのハードがNDSだったワケですね。
逆にNDSにロールプレイングやシミュレーション、テーブルゲームといったジャンルが少ないのが気にかかります。特にロールプレイングゲームは日本人が好むジャンルのひとつですが、最近のロールプレイングゲームは非常に凝った絵を出す傾向にあるので描画性能のより高いPSPに企画が流れてしまっているのかも知れません。ここをPSPに抑えられるとNDSとしても苦しいところでしょう。シミュレーションやテーブルゲームといったジャンルは比較的タッチパネルとの相性がいいと思うのですが、現在のところあまりゲームソフトが出ていません。「エレクトロプランクトン」や「ニンテンドッグス」みたいな癒し系ソフトももちろんあると嬉しいですが、このあたりのジャンルでも今後NDSの機能を生かしたソフトが出てくることを期待したいところですね。
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by nintendods | 2005-03-28 23:59 | STUDY

nintendogs販売戦略の提案(笑)

nintendogsはNDSのシェアを一気に広げられる可能性を秘めたソフトです。しかも広がるところはこれからPSPとのシェア争いが最も激しくなりそうなライトユーザ層。先手を打てれば今後の普及に弾みがつきます。
ただしライトユーザってのはコアユーザが思っている程簡単にゲームを買ってくれない。例えば自分はファッションにほとんど興味を持っていません。もちろん自分をカッコ良く見せたいという気持ちは多少はあるので潜在的には興味があるのだけれど、だからといって普段は(特にファッショナブルな)洋服売り場には近付くことさえしない。こんな人に最新の洋服を買ってもらおうと思っても至難のワザですね。
そんなワケでnintendogsにはNDS発売当初のような大量CM投下や街頭キャンペーンをするぐらいの大々的な宣伝が必要ではないか、と思っていましたが、昨日泣き虫さんから下記のようなコメントを頂きました。
nintendogs かなり受け入れられるはずです。ゲームソフトが限った場所でしか販売されない現状を顛覆させる可能性が秘められているソフトだと思います。
返信を書いてる時はあまり深く考えてませんでしたが、その後ジワジワと、「大量CM投下だけでいいのか?」という思いが大きくなってきました。泣き虫さんのおっしゃるように「ゲームソフトが限った場所でしか販売されない」現状のままで、果たしてライトユーザ(ライトユーザの中でもnintendogs&新色NDSに関しては特に女性層)が買ってくれるのか?

そこで考えました、販売戦略(^^; まずはコンビニにnintendogsと新色NDSを一式置いてもらいます。できれば綺麗にディスプレイして目立つところに置いてもらいたいですね(無理難題)。そしてそのコンビニだけのオリジナルわんこを飼っておいて、すれ違い通信によるわんこ交換が出来るようにしておきます。こうすれば宣伝用ディスプレイにもなりますし、そのコンビニで実際にわんこ交換の楽しみも体験することができます。もちろんコンビニでは新色NDSとnintendogsを売ってもらいます。
NDS発売当初も一部のコンビニでNDSハードを売ったようですが、台数が少なかったせいか効果は薄かったように感じます。今度は魅力的なソフト(nintendogs)と新色NDSという(ライトユーザに対する)強力な武器が揃うので、コンビニ戦略が効果的ではないかと思います。
購買ターゲット層の行きそうな場所という意味では携帯電話ショップにも置きたいところですが、こっちは置いてもらってもそれほどショップにとってメリットが無いからダメでしょうね。まぁとりあえず全国のコンビニに置けばかなりインパクトがあるからいいか。あとはマクドナルドとかなら乗ってくるかな?オリジナルデザインのNDSとか販売すればなおヨシ(勝手言いまくり)。

nintendogsに機能として備わっているかどうか不明ですが、交換したわんこの履歴が残るなら、全国コンビニ通信の旅(全国のコンビニですれ違い通信をしてわんこの履歴を集める)ってのも面白そうですね。旅先のコンビニで旅の思い出とともにわんこ交換、なんてステキだと思います。これは販売戦略じゃなくて単なる妄想ですケド。

考えてみたら、例に挙げたファッションの件でも、ゲームショップに(多少ゲーマーを意識した)洋服が売られてたら自分でもそれなりに興味を示すんじゃないかと思います。それと同じで普段ゲームに興味の無い人に買ってもらいたいソフトだからこそ、ゲームショップに近付かない人が普段行く場所で販売してもらうってのが一番賢いやり方ですよね。
任天堂さん、是非是非nintendogs&新色NDS販売を成功させて下さい。このアイデア使ってもいいよ(笑)
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by nintendods | 2005-03-16 09:36 | STUDY

NDS&PSPハード販売台数考察

先日コメントにてNDSハード売上が落ちてる件についてご指摘頂きました。実は私も何度もこの件について書こうとしましたが、数字を色々いじくってても結局結論が出ない状態で書きかけた記事を削除すること数回。今回背中を押されましたので少し煮詰まってませんけど私の現在の意見を書いてみたいと思います。

さて、このサイトの右側にある「NDSソフト売上記録」というのをクリックしてもらうと、NDSとPSPのハード販売台数を見ることができます。このデータはファミ通がネット上で公開しているデータを勝手に累計しているものですが(ファミ通さんゴメンなさい)、今回はこのデータを元に考察します(最新のデータを更新してないですね。すいません。今日中には更新します)。

さて、グラフを見てもらえれば判ると思いますが、1月後半に入ってからNDSの売れ行きが非常に悪い状態が続いています。週間データを見ると、大体PSPがNDSの1.4~1.7倍ずつ売れている感じ。ただ、大きな目で見てみると2月累計でPSPがNDSを7万台ほど挽回したに過ぎないとも言え、このデータをどう見るかで結論が大きく変わってしまいます。
NDSとPSPは共に信者の方?が売れない理由を大よそ下記のように解説してくれてるのではないかと思います(PSPについては12月末時点での声)。
 ●NDS:「今はソフトが出てないだけ。nintendogsが出て新色NDSが
  出ればバカ売れする」
 ●PSP:「12月は供給が不足していただけ。今後供給体制が整えば
  バカ売れする」
どちらの意見も正しいように思いますが、それでも、
 ●NDS:キタヨやアナザーが出ても販売台数に対するインパクトが
  皆無だった
 ●PSP:供給が追いついた現状においても、月20万台程度しか
  売れてない
と、どちらの意見にも反論することが可能で決定的な要因では無い気がします。

私の意見は、概ね2つあります。
 1.12月~1月前半までとそれ以降では購入層が違うから販売傾向が
   違う。
 2.両ハードで初期需要を仲良く分け合ってしまった。
「1」は12月~1月という特殊事情が働いたという理論です。12月~1月前半はクリスマス~お年玉シーズンで毎年任天堂関連商品が非常に強くなる時期です。何故強いかというと、任天堂商品は低年齢層に強く、そして低年齢層の収入源は親が握っているからです。親がクリスマスプレゼントに買い与える、もしくは、お年玉という収入源を得て低年齢層がこの時期の購買を決定付けるのです。この低年齢層にウケたのがNDSだということではないでしょうか。もちろんPSPの初期供給体制に問題があったことも事実だとは思いますが、決定的な要因にはなってないと考えています(理由は1月後半以降もそれほどPSPが売れていないことから)。
1月後半からは定常的にPSPがNDSの1.4~1.7倍程度の売上ですが、売れる台数自体が減っています。この時期は上記の低年齢層の購買が一段落し、定常的に収入のある世代(高校生以上)が購買層のメインになっていると考えられます。この世代にはPSPの方がウケがいいのでしょう。ただし携帯ゲーム機に対する購買意欲自体が低年齢層よりも低いので、売れる数もそれに従って減っているというワケです。このように2種類の購買層が時期をずらしながら購入したと考えると、現状までの売上台数推移は綺麗に説明することが可能です。
また「2」に関しては、NDS+PSPの販売台数とGBAの販売台数を比較することで考えることが可能です。12月~1月のNDS+PSP販売台数は合計225万台、2月は6.7~8.7万台/週程度の売れ行きです。それに対して2001年3月に発売されたGBAを見てみると、3月~4月で160万台程売っており、5月~6月は5.1~9.3万台/週で推移しています。
GBAの場合は6月後半以降に「タクティクスオウガ外伝」「遊戯王デュエルモンスター5EXPERT1」「マリオカートアドバンス」「黄金の太陽~開かれし封印~」と定期的にヒット作が出てその地位を揺ぎ無いものにしましたが、それでも10万台/週を超えることはほとんどありませんでした。つまりGBAの時は大よそ2ヶ月間で初期需要を満たし、後は5~10万台/週で安定期に入ったのです。今回もNDS+PSPで見ると2ヶ月で200万台以上を売り、その後は6~8万台/週の安定期に入ったという見方も出来ます。NDSとPSPという毛色の違ったゲーム機なので多少は市場自体が大きくなっているかとは思いますが、こう考えると携帯ゲーム機市場は既に初期需要を満たしてしまったことになります。
この場合、ひとつ問題があります。かつての据え置きゲーム機戦争(PS vs SS)の時、シェアが割れている間(1995年頃)はハードの売れ行きが悪くなったということがあります(残念ながら正確な販売台数は把握できていません)。当時CM合戦をやっていたにも関わらず、ゲーム機が売れない。理由はゲーム機という特殊事情にあります。ゲーム機は他社のものと同じゲームソフトが動かないので、シェアが割れた場合はユーザにとってデメリットが発生するのです(同じハードを友達が持っていないのでソフトの貸し借りが出来ない、ゲームの話が出来ない、など)。そこで一部のコアなユーザ以外は勝ち馬がハッキリするまで購入を見合わせることになります。そのためシェアが割れているとハードが売れないという状況になるのだと考えられますが、NDSとPSPがこの状態に入った可能性があります。こうなるとある程度勝ち負けが決まらない間はこのこう着状態が続くことになります。NDS側はnintendogs&新色ハード発売、PSP側は映像ソフト販売(&新色ハード発売??)で春商戦を迎えますが、シェアを圧倒できるかと言われるとどちらも少しインパクトに欠ける気がします。
3月以降ソフトが揃うNDSは今までよりは売上が伸びると思ってますが、当分の間PSPとの激しいシェア争いに巻き込まれるのではないかなぁ、というのが私の現状での意見です。

3/15追記:
で、結局これからどうなるの?っていう点に関して私の予想では、低年齢層の購買意欲が増すGW、夏休み、クリスマス~お正月にはNDSの売上が増え、それ以外の時期はPSPが売れる、という傾向が続くものと思います。またソフトのヒット作やハードの新色販売などで売上が伸びることもあるとは思いますが、一時的なものにとどまるのではないかと思います(基本的に初期需要を満たしてしまっているため)。
今後焦点はいわゆる「ライトユーザ」の取り込みに移りますが、これまでの携帯ゲーム機と違い、今回は中学~社会人数年目ぐらいの若い女性層が比較的活発な反応を見せているように思います。私はこの層のシェア次第で今後の展開が大きく変わってくような気がしてるので、どうしてもnintendogsに期待してしまうワケです。
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by nintendods | 2005-03-14 17:11 | STUDY

人生の糧になるゲーム

続き記事の最後。この「人生の糧になるゲーム」ってのは結構昔から議論されていることのようです。私は最近になってネット上で知りました。だから今さら私が取り上げることもないかも知れませんが、一応前々回の記事に書いちゃったし、ここを見ている人でこういう議論自体を知らない人もいるだろうからあえて記事にしておきます。なお、基本的には私が思っていることを書いているので必ずしも公での議論とは違うかも知れません(公の議論の内容自体を詳しく知っているワケでは無いので)。

前置きが長くなりました。このサイトを見に来てくれている人の多くはゲームを趣味のひとつとしておられるのではないかと思いますが、初対面の人に「趣味はゲームです」と言える人は何人いるでしょうか? 「趣味は映画です」や「趣味は読書です」とは胸を張って言えるのに、なぜ「趣味はゲームです」とは言えないのか。それはゲームの社会的な地位が低いからと考えられます。何故これほど公に認知されている娯楽でありながら地位が低いのか。「映画」や「本」との違いは何でしょう? そのひとつの答えとして挙げられるのが、(社会的に)「人生の糧(かて)となる」と捉えられているかどうか、です。
映画や本は、それを見ることで人生を豊かにするという側面がありますよね。もちろんそうでない物も存在してますが、社会的にはそういう認知のされ方をしている。しかしゲームはどうでしょうか? 少なくとも社会的には「ゲームをすることで人生の糧になる」という認知のされ方をしていませんよね。以前「MMTV」というサイト(のDr.森川の人間風車というコーナー)で書かれていた内容を思い出します。
ジュースの歴史とゲームの歴史は同じかもしれないとか思う。
その昔、ジュースは子供の飲み物なので、甘くて炭酸が入っていてきれいなだけだった。(中略)しかし、親としてはやっかいな存在だった。過剰な甘さは虫歯や肥満の原因になり、炭酸は食欲をなくし、人工甘味料や合成着色料は健康を害す。(中略)その後どうなったかといえば、ポカリスエットなどのスポーツドリンクが生まれ、それまで健康の敵だったジュースが、健康飲料にイメチェン。(中略)親も安心して子供に与えられるようになったし、大人もユーザーになった。
で、ゲーム。今でもゲームは昔のジュースのポジションにあるような気がする。子供が楽しめることが前提であり、健康の敵で、親の心配の種のままだ。
かなり省略しちゃったので元記事へのリンクも書いておきます(ここ)。ジュースを引き合いに出されており、非常に判りやすい表現になってます。ジュースで言うところの「ポカリスエット」のようなゲームを出すことができれば、一気にゲームの社会的地位も引き上げられる可能性があるんですけどね。「ゲーム」という固定概念を覆すためには、少し違う視点からゲームを見ていってもらうことが必要かも知れません。例えば「教育」「医療」といった分野からのアプローチなど(ポカリスエットも元々は医療用から生まれたんでしたっけね?)。

以上、「やらなくてもいいゲーム」「個性を持ったゲーム」「人生の糧となるゲーム」の3つを紹介しました。私はアプローチが違うだけで、根本的にはこれらのゲームは(大きな意味で)同じ方向性を持っているようにも感じています。その根本的なものを具現化できればゲームとしてはかなりインパクトがあるんじゃないかな?なんて思ってますが、ここから先はもう少し私の頭の中で熟成させて下さい(笑)。いつかお話できる時がくるかな?と思ってます。
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by nintendods | 2005-03-10 09:20 | STUDY

個性を持ったゲーム

先日「やらなくてもいいゲーム」の話題で記事を書きましたが、意外にこの記事を書いた直後からアクセス数がぐいぐいと伸びました。ゲーム関係者にとっては「今さら何いってるの?」だしゲーム関係者以外にとっては「興味なし」であまり記事の需要が無いだろうと思ってただけにちょっと驚き。

そんなワケで続きの記事を書いてみたいと思います。今回のテーマは「個性を持ったゲーム」。
この意味は、ゲームソフトとしては1種類なんだけど、各人がゲームをしていく内にその人の個性に合わせて内容がカスタマイズされていっちゃうようなゲームを想定してます。育成ゲームなんかでも育て方によってゲームの結果が変わったりしますけど、それよりももっと推し進めて、「ゲームをする人が意識しない内にゲーム内容がカスタマイズされていく」という方向性を持ったゲーム。

具体的な例となると難しいですが、例えばRPGで、ある人は王様から使いの者が来て「悪の大魔王を倒してくれ」と直々に頼まれるのに(勇者の血筋の人という設定)、ある人は最初王様が会ってもくれず、地道にザコを倒している内にやっとお声がかかるとか(一般人の設定)。もっと飛躍するならば悪の大魔王から使いが来て「俺の右腕になれ」と言われる人がいてもいい(悪人の設定)。今までのゲームならこれらストーリーの分岐はゲーム中での明確な操作の違い(会話でどれを選ぶか、など)によって決定されてましたが、もっと違う情報(その人の性格、過去のゲーム歴など)で分岐するなんてどうでしょう? もちろんそれらの情報がゲームソフト側から見えるような形になっていることが必要条件ですけど。

例が悪いのであまりピンときてもらえないかも知れませんね。どうしてこんなゲームを考えたのかを説明した方がいいですね。こういう個性を持ったゲームを考えた最大の理由は、「ゲーム攻略本」「ゲーム攻略サイト」の存在です。私もこれらの本やサイト情報を見ますが、これって良し悪しだと思うんですよね。答えを知った上でゲームをやってしまうから「ストーリーを進めるために(退屈な)操作をしている」感覚になっているのかな?と考えたことがあります。各人のゲーム内容が違ってしまえば、攻略本や攻略サイトって意味が無くなりますよね。攻略日記みたいなのは残るでしょうけど。かつてファミコンゲームが出始めた頃のように、「自分で悩み悩んで攻略方法を見つける」「攻略方法を見つけるために友達を家に連れて来てあーだこーだ言いながらゲームをする」ってのが正しいゲームの遊び方では無いのか?という思いが私の中にあります。そのために各人が全然違うストーリーや解法によってゲームを進めるようにすればいいのではないか、と考えた次第。分岐はランダムでもいいんですけど、個人の趣味や好みに合ったストーリーになれば、ユーザにとっても嬉しいですよね(判り易い例ではアメリカ好きな人は舞台がアメリカになる、インド好きの人は舞台がインドになる、とか。)

次にちょっと違う視点で見てみましょう。ひとつ、私が忘れられない記事があります。といっても記事の大まかな内容しか覚えてないですし、また、何の本に載ってたかも忘れていますけど。今回のお話と関係があるので次にそれを紹介したいと思います。
「あるボードゲームのRPGを何人かで遊んでいた時のお話。ゲームを始めてすぐ、Aさんの操作するキャラクタYの近くにXというモンスターが現れた。以前このボードゲームで遊んだ時にXが火に弱い特徴を持つと知っていたAさんは、すかさずYにファイアの呪文を唱えさせてXを撃退した。それを見ていたBさんが、『Xが火に弱いことを知っていたのはYじゃなくてAさん自身ではないですか?』と問うた。」
意味が判りますでしょうか?つまり、ロールプレイング(役割を演じる)ゲームにおいて、行動する上で重要なのはAさんの経験ではなくキャラクタYの経験なのです。AさんがいくらXが火に弱いということを知っていてもYが知らなければ、Yは何のためらいもなくファイアの呪文を唱えないですよね。
私はこれと同じことをオンラインRPGであるFF11をやっていた時に感じたことがあります。バージョンアップがあった後などはクエストや新モンスターの攻略方法が掲示板や攻略サイトで報告され、そういうヴァナディール(FF11の仮想世界の名前)の外の世界で攻略方法が固定化されてしまう。それを知らないとパーティを組む時にお荷物になるので必然的にそういう情報を「プレイヤーが」仕入れて来ないといけない。これは上記のお話の「Aが知っている情報」ってことになりますよね。私はせっかくヴァナディールという仮想世界があるのだから、ヴァナディールの中でキャラクタYを操作して情報を集める方が面白いんじゃないかなぁと思います。かと言って今のネット社会を無視できるワケでも無いので、ゲームの世界の外での攻略を実質意味の無いものにしてしまう手段として「個性のあるゲーム」というのを持ってくるのもアリだと思っています。

ゲームに「個性」を持たせることでわざと画一的な攻略情報をシャットアウトし、「自分で悩んで攻略する」「そのキャラクタ個別の攻略をごく近い友達同士でワイワイ相談しながら進める」といった昔のゲームプレイ時の状況に戻すことができないか? それが今回のお話です。これをやっちゃうとゲームをするのにすごく時間がかかっちゃうので余計にゲーム離れを引き起こすという説もありますが(汗)。
まだ私の中で完全にまとまってない段階で記事に書いたので長いだけで非常に判りにくい文章になってしまいました。私の意図する内容がうまく伝わったかどうか不安ではありますが、いかがでしょうか? みなさんは個性を持ったゲーム、攻略本の無いゲームってやってみたいですか?
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by nintendods | 2005-03-09 16:16 | STUDY

やらなくてもいいゲーム

LEVEL101さんの「エレクトロプランクトン」をトラバさせて頂きます。

3/5PM11:45修正:annoさんから頂いたコメントを見て「能動的」「受動的」の言葉の使い方が少しおかしいと感じたので一部の言葉を修正してます。またいい言葉が見つかれば変更しますが、とりあえずはコレで。

以前「ART MEATS GAMES」のネタで記事を2件(興味のある方はここここ)書きましたが、「エレクトロプランクトン」は実際にART MEATS GAMESをやってしまった感じです。公式サイトを見ても、「触れるアート」というおもむき。

ここでトラバさせて頂いた記事のお話を(以下引用)。
・・・"やらなくてもいいゲーム"の話を思い出します。

「やらなくてすむゲームはないか」
「ゲームはやりたいんだけど、最近やるのがおっくうだ」
「だから、買ってきて、さぁやろうと思ってもやらずにすむゲームはないかなぁ」
この「やらなくてもいいゲーム」という言葉を私は初めて聞きましたが、ゲームのひとつの方向性として「やらなくてもいいゲーム」(私の言葉で言うと「受動的な非強要的操作のゲーム」)という流れがあってもいいのかな?という思いを前々から持っていました。

今、ゲーム産業は踊り場に差し掛かっていて次の一手を模索している状態です。周りには娯楽が溢れていて、ゲームは「テレビ」「携帯電話」「映画」「本」「音楽」といった娯楽と時間の奪い合いをしなければなりません。ゲームがこれら他の娯楽と決定的に違うのは「インタラクティブ性」だと思いますが、この「人に入力(操作)を求める」という行為自体がゲームの最大の武器であり、かつ、最大の弱点でもあるというのが私の考えです。
多くの人はナゼ「テレビ」を見たり「音楽」を聞くのに「ゲーム」はしないのか? 答え(のひとつ)は「面倒」だからでしょう。この「面倒」と感じる理由は人がゲームに対して「能動的」でないといけないから「強制的操作」を求められるからです。「テレビ」や「音楽」は見る・聞くだけでよい(受動的非強制的)なので人に優しい(楽に感じる)のです。上に挙げた他の娯楽も一部操作を必要とするものがありますが、基本的に「あるタイミングでの操作」や「決断を迫られる操作」を求められることはないですよね。人はこれら「能動的強制的な操作」をある面では楽しいと思いつつ、面倒でもあると感じているのです。

そこでひとつの方向性として、「能動的強制的な操作」を排除したゲームを考えることができます。もちろんゲームなのでそれなりに操作は求めますが、「操作したい時に操作すればよい」「その操作によって今後のゲーム展開に決定的な違いが現れない」という「受動的非強制的な操作」に限定することで、人に優しいゲームにするという方向性です。この方向性は他の娯楽と真っ向からバッティングするので埋没してしまう危険性はあるのですが、任天堂などの大手がやるなら注目度も高いのでビジネスとしてアリなんじゃないでしょうか(最後はちょっと現実的なお話ですな)。

なお、これはあくまでひとつの方向性であって、すべてのゲームが受動的非強制的な方向に向かうべきだという意味にはとらないで下さいね。「メテオス」なんかの激しく能動的強制的なゲームもゲームの本質を突いていて、それはそれでスバラシイと思ってます。
あと「受動的非強制的ゲーム」とは別の方向性として、「人生の糧になるゲーム」や「個性を持ったゲーム」という方向性もあると思ってますが、こちらはまた別の機会にでも。
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by nintendods | 2005-03-05 06:11 | STUDY

ソフトが売れない

任天堂が業績を下方修正しました。色んなニュースで取り上げられてますが、電撃オンラインの記事が一番分かりよいかと思ったのでリンク(記事)。
業績うんぬんは据え置き機(GC)の不振やら為替の話もあるので当ブログで扱うのは置いといて、私が指摘したいのは以下の4点(特に下2つ)。
 1.NDSハード販売台数予測を600万台に引上げ(500→600)
 2.NDSソフト販売本数予測を1,000万本に引下げ(1,500→1,000)
 3.昨年末までのハード販売台数は日本145万台、北米136万台
 4.昨年末までのソフト販売本数は日本210万本、北米289万本
まずハードの販売台数予測ですが、これは妥当。前回の記事にも書きましたが、現在の月産台数(130万台/月ぐらい)をそのまま維持していけばそれだけで3月末には700万台近くのNDSを出荷することができます。ま、あとは売れるかどうかって話はありますけどね。ヨーロッパやオーストラリアへの販売を控えているのでこれぐらいの数量は十分売れるのではないかなぁと予測しています。
一方ソフト販売本数予測を1,000万本に引き下げたのも、当初の予測(1,500万本)がおかしかった(と個人的に思ってる)ので、まぁこれも妥当ではないかと思います。当初はハード販売台数予測が300万台とかでしたからね。一人5本もソフト買うわけないっての。

で、問題の昨年末までのハード販売実績。北米で先行発売したにもかかわらず、ハードの販売台数で日本を下回っています。逆にGBA-SPなんかが北米では売れている。この状況は確かGBAを出した当初にもあったような気がします(GBAを出してもしばらくの間はGBカラーが北米でかなり売れた)。GBAの時はしばらくすると北米でもGBAが売れ出しましたが、果たして今回はどうでしょうか?
最後にソフト販売本数実績。今度は日本でソフトが売れていない。タイトルにもしたように、これが一番言いたかった事です。日本でのハード一台あたりのソフト購入本数は1.45本、それに対して北米は2.13本。いくら北米が10日ほど先行発売したとはいえ、少し日本でのソフト販売本数の低さは気になるところ。これはNDSに限ったことではなく、据え置きゲーム機やPSPなんかも同じ傾向にあるかと思いますが、日本人はソフト購入比率が低いです。この悪い流れを断ち切るべく生まれたNDSですが、現在の状況を見る限りは残念ながら壁を壊すところまでは行ってないようですね。
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by nintendods | 2005-01-27 23:22 | STUDY

NDS v.s. PSPの勝負が決する時

ネタが無いので例によって勝手な推測記事でお茶を濁すことに(汗

先日ロイターにPSPの生産能力増強の記事が出ました(ここ)。そしてその後フジサンケイビジネスアイにより詳しい内容が掲載されました(ここ)。
同(SCE)社長は今後の月産能力の引き上げについて、今年4月から微増の100万台とし、その後早期に200万台へ増産する方針を示した。年末商戦に向けた10月以降の最盛期には、月産能力を300万台に増強する計画。
記事を読んだ時は本当に月産300万台なんて作るつもりがあるのかな?程度にしか考えてませんでしたが、この記事に内容を良く考えてみるとひとつのシナリオが見えてきました。
PSPの昨年12月末までの出荷台数は51万台と発表されてます。そして3月末までに300万台の出荷を予定しています。先日(1/20)の段階で80万台出荷されたということも推測の助けになりますが、PSPの現在の月産処理能力は60万台程度であり、今後この能力を80~90万台程度にまで引き上げることで3月末の300万台達成を目指すものと思われます。12月の出荷台数を見る限りは月産40万台程度の能力しか無さそうでしたが、急ピッチで能力を増強しているようです。この辺り、さすがは天下のソニーといったところでしょうか。
上記に引用した記事によると、その後4月以降は最初100万台/月、早期に(例えば6月ぐらいからでしょうか)200万台/月、10月から300万台/月と上げていくようです。これらをすべて順調に達成したとすると、今年の12月末で約2,200万台のPSPが出荷される計画になります。
この2,000万台を超える数字ですが、私の推測が正しければNDSの今年末の出荷台数予測から導いたのではないか思います。NDSは12月を見る限りは月産130万台程度のようです。このまま130万台/月を維持したとすると、昨年出荷した280万台と合わせて今年12月末には合計1,840万台になります。欧州発売も控えているので任天堂も生産能力をアップしたと仮定し、例えば1月から月産150万台になれば合計2,080万台です。このように、NDSも順調に出荷されれば今年末には2,000万台出荷の大台に乗るワケですね。

さてここからが問題です。(全世界で)2,000万台出荷されたとしてその内日本に振り分けられる台数が何台かですが、まあ普通に考えれば500~700万台ってとこでしょうか。GBAの時のようにほぼ一社独占状態ならこれぐらいの台数は売れるかも知れませんが、NDSもPSPも500万台以上を出荷した時に、果たして日本において一年間に1,000万人もの携帯ゲーム機需要があるのかどうか。私の予測は「No」です。
結果としてどちらかのゲーム機は供給がダブつくか、もしくは生産能力を落とすことになるでしょう。NDSもPSPも6~8月頃に世界合計1,000万台出荷の大台を超えると思いますが、その辺りがひとつの節目でしょうか。売れない側のハードはこの辺りまでで供給過剰になりそうです。キラーソフトが出てこないと結構長期戦になるのではないかと思ってましたが、両社のハード供給能力が高ければ意外と夏までに需給バランスが崩れて片方が脱落してくる可能性も出てきましたね。

例によってグダグダと書きましたが、私の近辺を見る限りはPSPの需給バランスは既に崩れてきているようにも見えます(多少の色メガネは入ってるかも知れませんが)。市場に流通するようになったのに、今までのように即完売になっていない。この状況が私の近辺に限定されたもの、もしくは一時的なものなのかどうかは1~2月のPSP販売台数が教えてくれそうです。

1/27追記:
忍さんのサイトにてNDSとPSPの週間販売台数が出てますね。それによるとNDSが4.7万台に対してPSPが6.6万台。私が思った以上にPSPが売れてました。ってことでやっぱり多少色メガネが入ってたのかな?と反省。まだまだ需要はあるのかも知れませんね。今回の結果を見る限りは逆にNDSの落ち込みが気になるところであります。
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by nintendods | 2005-01-26 16:28 | STUDY

PSPのビジネスモデルと今度の戦略(長文)

PSPの解体記事は少し時間がかかりそう(写真の編集に時間がかかってる)ため、昨日コメントに書いたビジネスモデル関連のお話を。一応カテゴリは「STUDY(検証・考察)」となってますが多分に私見が入ってます。私個人としては正しいと思ってますが他の方から見ると事実と反している、と感じる個所もあるかも知れません。そんな時は是非コメントに意見・反論を書いて下さい。そうして頂けると私も見識が広がって嬉しいです。

前置きが長くなりました。
まず私の考えの前提はこうです。「PSPは売れることを前提にしたビジネスモデルを採用している」。理由の一つ目はUMDという独自規格とハリウッドです。PSPはUMDのコンテンツがそろってこないと魅力が欠けることになります。現在は無理矢理動画をコンバータで変換してメモリスティックに入れて見るような状況ですが、このようなコアな使い方をしてくれる人はごく僅かでしょう。最終的にはハリウッドにUMDでの映画供給をしてもらう必要がありますが、ハリウッド側にメリットを感じてもらうにはUMDが普及するしかありません。UMDが普及するためにはPSPが普及するしかないワケです。これは既に多くの方が述べられているので知ってる人も多いと思います。「ゲームで立ち上げ→爆発的に普及→ハリウッドが映画供給→さらに加速度的に普及」というのがSCEのシナリオだったのです。
理由の二つ目は価格設定です。PSPを分解して改めて思いましたが、適正価格という意味ではPSPはやはり最低でも(本体だけで)2.7万円以上で売るべきでしょう。バリューパックで3万円、とかね。いくらバリューパックばかりを流通させて実質的な値段を2.6万円にしたところで赤字は赤字。このハードを赤字で売るビジネスモデルは任天堂がファミコンで始めたものだったと思いますが、このビジネスモデルには大きな前提があります。それは「そのハードを市場で独占状態にする」です。これが達成できてこそ、その後のソフトの売上げやロイヤリティビジネスによって赤字を回収できるのであって、市場を独占できないゲーム機で取るべきモデルではないですよね。逆に言うとSCEはこの赤字販売のビジネスモデルを採用した以上、市場を独占する必要がある(PSPが売れまくる必要がある)ということです。
理由の三つ目は半導体です。半導体ビジネスは基本的には規模のビジネスです。規模が大きければ大きい程儲かるという単純な構図。大量投資して大量生産して初めて儲かる。ソニーは既に半導体工場に多大な投資をしているので、大量生産しないことには投資を回収できません。半導体工場を操業していくためにもPSP(やCELLプロセッサもそうですね)を大量に作る必要があるワケです(大量に作って売ることさえできれば後は莫大な利益が待ってます)。

さて現状を見てみましょう。PSPは現在あまり売れていません。原因はハッキリしていて「供給(PSP本体)が足りていない」のひと言に尽きます。予想ですが年内でのPSP売上げ台数は35万台ぐらいではないでしょうか?各種報道を見る限り当初公言していた「年内50万台出荷」は達成できていない可能性が高いです。それに対してNDSは順調に売上げ台数を伸ばしています。ここへ来て多少売り切れを起こす店が出てきているようですが、クリスマス商戦に上手くのってほぼ需要を満たしている状況です。NDSの年内売上げ台数は120万台ぐらいでしょうか。年末時点で既にPSPに3倍以上の差をつけることになりそうです。
この状況は果たしてSCEが予期(もしくは意図)していたものでしょうか?一部の報道では「PS2の時のようにワザと生産台数を制限してマスコミをあおっている可能性アリ」と言われていますが、戦略的に生産台数を減らしたのかトラブルで増やせないのかは兎も角、販売台数に大きな差がついたのは誤算だったのではないでしょうか。
上で長々と書いてきたようにPSPのビジネスモデルは販売台数が増えないと破綻します。NDSと仲良く市場を分け合ったりニッチ市場になってしまうようでは失敗なのです。しかしNDSとPSPでは現状を見る限り生産能力に大きな差がついているようです。北米+日本で30~35万台/週を出荷できているように見えるNDS(月産120~140万台ぐらい)に対して日本だけで8~12万台/週程度の様子のPSP(月産32~48万台ぐらい)。このため例え今後NDSの売上げが急に失速したとしてもこのままの生産ペースだとPSPは全て売れたと仮定して来年2月末まではNDSの販売台数を抜けない計算になります(海外販売なんてとんでもないことです)。今後半年間程度の短期的戦略としてSCEが取れる戦略は、NDSが失速することを願いながら増産体制を急ぐ以外に無いのではないでしょうか。しかしこの戦略も抜本的な対策(不良率低減やコスト削減)が伴わなければ傷口(悪評や赤字)がさらに広がることになります。「抜本対策をしながら増産」という非常に難しい試練を乗り越えられるか、さらに乗り越えられたとしてもNDSが失速してくれる、という自分ではどうしようもない要因も伴って初めてPSPは当初の戦略(バカ売れ)に乗ることができるのです。これはかなり険しい道のりですね。ただNDSにも不安が無いワケではありません。同時発売で12タイトルが出たものの、それ以降の弾(ソフト)が揃ってません。「アナザー」と「メテオス」が私個人にとってのキラータイトルになりそうですけど、ハードを牽引するほどのソフトになるかと言われるとどうも。早く(できれば来年夏までに)「FF3」か「ポケモン」を出す(そしてその発表は春までに行う)ことが出来ればPSPへの大きな牽制球になるでしょう。アトはピクトチャットがどのぐらい効果を発揮するかですね。学校や塾でピクチャが流行れば、それがハードを牽引する可能性はありますね。

早速追記:
Nintendogsを忘れてました。これ、キラーになります。2005/春の予定ですし、このソフトはハードを牽引する力を持っているでしょう。
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by nintendods | 2004-12-29 12:20 | STUDY