2010年3月23日。任天堂から突然にDSの後継機種に関する情報が発表されました(公式発表資料はここ)。発表内容は至ってシンプル。
・名称は「ニンテンドー3DS」(仮称) ・2011年3月期(2010年4月~2011年3月)に発売 ・裸眼で3D映像(立体視)によるゲームが楽しめるのが特徴 ・DSやDSiの後方互換性を持っている ・詳細は今年6月のE3ショーで発表予定 2004年12月に初代DSが発売されてから既に丸5年以上経っており、そろそろDSのハードウェアとしての市場は飽和状態でしたし、元々グラフィックスの能力などは当時としてもかなり抑えられたものだったので、そろそろ世代交代が必要だというのは当然あると思います。またDSiを互換するかはともかくとしてもこれだけ売れたDSのソフト資産があることを考えると少なくともDSに対する互換性を持っていることも必然と言えると思いますが、何より世間が驚いたのは裸眼による3D映像というところでしょうか。 ニュースの配信が早かった割に公式発表以外の情報まで載せていた朝日新聞(つまり事前に何らかのリーク情報を得ていた?)の記事によると、発売は夏以降、DSと同じく2画面、タッチパネル搭載でシャープが開発した裸眼3D液晶を採用するとのこと。このシャープが開発したという裸眼3D液晶の方式は「視差バリア方式」と言われるもので、簡単に言うとスリット状の縦じまによって右目に入る画像と左目に入る画像が異なる絵になるようにすることで立体的な絵を見せる方法です。少なくとも4~5年前には実用化されていた技術ですので、それほど普及はしていないとは言え技術的にはかなり確立されているのではないかと思います。 この方式の良いところは、電気的に縦じまのスリットを消すことも可能ということ。つまり通常の液晶としても使えるし3Dの液晶としても使うことが出来ます。逆に問題点があるとすれば、横方向の解像度が半分になってしまうことや、スリットが入ることによる透過率の低下、つまり、画面が暗くなるという点でしょうか。特に画面が暗い、逆に言うと明るくするためにバックライトの輝度を上げないといけないというのは携帯ゲーム機にとってはかなり辛いことです。DS LiteやDSiでバックライト輝度を最高にした時と最低にした時で連続動作時間が全然違うのを体感された方もおられると思いますが、駆動時間という大きな課題をどうやって解決するのか非常に興味がありますね。 私の予想としては、2Dと3Dを動的に切り替えられることを利用して、オープニングムービーやボス戦といったハイライトだけ立体視にし、それ以外は通常表示にするというもの。これならバックライトの輝度を上げるのは3D映像の時のみで済むので、駆動時間も延ばせそうです。 NintendoDSブログもかなりの長い時間冬眠していましたが、これからしばらく3DSについて更新していきたいと思います。(たぶん)
by nintendods
| 2010-03-25 19:43
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