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3DS体験会に参加して

ちょっと総括的な感想を書いていきたいと思います。
なお、個別のソフトについて細かく記事にするか、一言コメントで済ますかは思案中。細かく書いて需要ってあるんかいな?

●立体視について
・3D映像に慣れていない人は特にそうだと思うけど、最初は脳がだまされないぞとアラームを上げるのでちゃんと3Dに見えないことがあるかと思います。そんな時は本体右側のスライドをちょっと下げて立体視のかかり具合をちょっと落とした状態でしばらく遊んでみましょう。その内脳ミソが騙されてくれて立体的に見えてくるかと思います。それでもどうしてもダメな人も居るかとは思いますけど。。。
・もし気分が悪いと感じたらスライドを一番下に下げて立体視のモードを解除しちゃいましょう。そのまま無理に続けない方がいいです。3DSは「3Dも出来るDS」であって「3D必須のDS」では無いですので。
・3DSという名前から、立体視がこのプラットフォームの肝であるような感覚を持っていましたが、実はそれほど大きなインパクト(少なくともDSの時の2画面タッチパネルのようなインパクト)は無かったというのが正直な感想です。確かに立体視にすると液晶の画面の中に本当に世界が存在するような錯覚が起こり没入感がアップしますが、思っていた程劇的にアップするという感じでは無かったです。良く言えば自然な感じ、悪く言えば気持ちだけアップする。そんな感じ。
・裸眼3Dの問題点は、液晶を正面から見る必要があるということ。ちょっとずれて斜めから見てしまうと絵が2重に見えて気持ち悪くなるし視認性が極端に悪くなります。一気に興ざめする。私はパルテナとかバイオ、ウイイレなんかで特に良く2重化に見えたけど、大抵の場合、知らず知らずのうちに自分の顔をちょっと左右に振ってしまっていることによるものではないかと思います。弾が飛んできたのでとっさに顔を避けてしまっているとか、ゾンビが出てきて慌てて仰け反ったりとか、パスを出す方向を見ようとして液晶をナナメから見てしまったりとか。それって結局ゲームの世界に引きこまれているってことでもあると思うんですが、それが逆に災いして2重に見えてしまって現実世界に引き戻されちゃう感じ。これってかなり根本的な課題なような気もするが。。。とりあえず箱モノのようなゲームに立体視は非常に向いていることは確か。どうぶつの森なんか家具が本当の家具のように見えて感動モノ。アクション系はちょっと辛い気がするなぁ。
・あと、下画面と上画面を行ったり来たりするとちょっと立体視の感覚が途切れてしまうという点も気になった。まぁその辺はゲームソフト開発側も心得ているようで、下画面を見ないでも操作できるようにしてあるソフトが多いようですけど。こういった点はまだ手探り状態だったE3の時から各社かなり進化した感じ。

●ゼルダについて
・いつも思うけど、ゼルダは出展するならもっと試遊台の台数を増やすべきだと思う。こういう体験会の時ってゼルダに集中するんだよね。Wiiの時もそうだった。任天堂さん、もうちょっと考えた方がいいよ。せめて映像出展の方は、パルテナ用に3台あるのを1台減らして、ゼルダに割り振った方がいいと思うな。
・でも今回のゼルダは新作じゃ無いし、熱狂的な信者じゃ無いならあえて無理に2時間も並んでプレイすることは無いと思うというのが私の意見。映像出展だけ見れば十分だと思う。

●グラフィックスについて
・DSのグラフィックスからはかなりの進化。PSPは当然超えている。据え置き機との比較は難しいけれど、あえて例えるならPS2とGCの間ぐらいって感じでしょうか。でも、現時点ではハードを使いこなしているソフトと使いこなせていないソフトの差が比較的ハッキリ出てしまっている感じもする。使いこなしているソフトではライティングやバンプマップ、映り込み表現などが自然な感じで実装されているけど、使いこなせていないソフトでは全体的にノッペリした感じで、誤解を招くかも知れないがあえて書くならPS2やPSPに近い感じの絵作りになっていると言えば伝わるか。

●ソフトについて
・内蔵ソフトはMiiだとかARゲーム類は結構いい感じ。顔シューティングを試遊しましたが、かなり面白かったです。内蔵ソフトでもそこそこ遊べるんではないかと思います。
・ローンチタイトルについては、ちょっと微妙だなと思ってます。DSの時のように(きみしねのような)実験的なソフトが無いというか、ちょっとドキドキ感に欠ける感じ。まぁそれは結局のところGBA→DSやGC→Wiiのような劇的な進化がDS(DSi)→3DSに感じられないってことなんじゃないかと思うわけですが。
・グラフィックスは格段に良くなってる、立体視もある、さらにはジャイロセンサーを使ったギミックも取り入れられたソフトもある。でも、ドキドキしないんだなぁ。進化じゃなくて進歩って感じかしら。今回の体験会ではその機能を確認出来なかったすれ違い通信やいつの間に通信といった通信系にドキドキする進化があればいいんですが。

●無理矢理まとめ
・DS発売時はPSPとの比較というか、携帯ゲーム機という戦場で正常進化したPSPと変化球で一気にパラダイムシフトを狙ったDSという構図で見ることが出来ましたが、今回はあえて言うならば3DS(携帯ゲーム機代表)と、携帯電話(特にスマーフォン)の構図という形なのかなぁと(こういうのってDSの時からも話としてはありましたし、DSiでカメラアプリやサウンド再生機能を入れてきたところからも以前から存在した構図ではあるんですが、今回はPSPという対抗馬が無いので特にそう感じてます)。3DSの内蔵アプリに歩数計を入れてきたり、すれ違い通信機能を強化してきたりってのは、結局のところ常時携帯する機器の代表を決める決定戦をしているのかな?と。電話機能を持たないゲーム機側は辛い戦いだけど、その代わりに立体視だったりMiiだったりすれ違い機能だったりといったところで独自色を出そうとしている感じ。今後この視点でちょっと考察をしてみたいなぁと思ってます。
by nintendods | 2011-01-09 01:52 | IMPRESSION
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