まずは数字を(販売数はメディアクリエイト調べ)。
○GBmicro: 発売日:2005/9/13 価格:12,000円(税込み) 初週発売数:約17万台 ●白PSP: 発売日:2005/9/15 価格:バリュー26,040円(税込み) 初週発売数:約4.8万台(PSP全体で約7万台) ○ファミコンミニ スーパーマリオブラザーズ(再販)[GBA] 発売日:2005/9/13 価格:2,000円(税込み) 初週発売数:約18.7万本 ●ウイイレ9 ユビキタスエヴォリューション[PSP] 発売日:2005/9/15 価格:5,229円(税込み) 初週発売数:約10.7万本 白PSPは完全にミクロとマリオに食われましたね。NDSは低年齢層と女性を中心としたライトユーザ、そして年配層へとその購入層を広げてきましたが、対するSCE陣営もこの9月に照準を合わせて戦略を練ってきたハズです。それが白PSPの発売とソフトラインナップの充実でした。特にウイイレ9指には期待していたようですが、それも見事に伏兵であるGBmicroに話題をさらわれてしまいました。もちろん最近2万台そこらで低迷していたPSP本体の販売数が3倍近くに上がったりウイイレ9指にしても初週で10万本を超えたのはPSPソフトで初の快挙です(NDSソフトでも初週10万本超えは5本しかありません)。しかし9月攻勢で一気にNDSとの差を詰めたいと考えていた(であろう)SCE陣営としては納得の行かない結果ではないでしょうか。 PSPが裾野を広げたいと考えていた(であろう)女性層や30代以上の男性層。しかし女性層はあまり反応せず、男性層はミクロにかなりの数を取られてしまったのではないでしょうか。加えて(もともとターゲット層とは違うかも知れませんが)NDS用ソフトの「たまごっちのプチプチおみせっち」が15万本も売れたところを見ると、低年齢層も完全にNDSが押さえてしまったように思えます。新色発売も長期休暇も無いこの時期にNDSが7万台以上売れているのは、たまごっちと同時にハードを購入した低年齢層がかなり居たということではないでしょうか。もしくは敬老の日に合わせて脳トレと共に、か。 さて、最後にNDSがPSPにトドメを刺すべく今年の年末に持ってくる戦略は「WiFi」です。私は正直言って本体発売当初はIEEE802.11b対応のPSPの方がネット接続はどちらかというと有利かと思ってました。しかしPSPはブラウザ対応やゲームコンテンツのダウンロードなどの対応はありましたが、結果的にはかなりコアな層にしか訴えかけることができませんでした。それに対して任天堂は無料アクセスポイント設置、対戦相手を友人だけに制限する機能や任天堂ソフトのサーバ利用料を無料にするなどかなり間口を広げた戦略を打ち出しています。加えて人気の高い「どうぶつの森」と「マリオカート」を持ってくる用意周到さ。PSPの最後の砦である中~大学生あたりも取り込もうとしています。発表は10月上旬。もうあと2週間です。 先日ソニーのリストラが発表されましたが、ゲーム分野は重点項目になってました。しかしゲーム分野というのがPSPも含んでいるのか、それともPS3だけなのかは微妙なところ。私が見る限り、PSPはもはや打つ手無しです。私がソニー社長なら今年の年末に在庫を売りさばいてさっさと撤退しますが、果たしてソニーの戦略はどうでしょうか。
by nintendods
| 2005-09-23 23:48
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